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「PINK GOLD主催 今住信洋 テリアのペットカットスタイル」イベントレポ

カテゴリ : 
イベント紹介
執筆 : 
staff 2020/1/23 15:30 閲覧 (14450)


2020年1月14日、シザーメーカーのPINKGOLD主催「今住信洋 テリアのペットカットスタイル」が開催されました。今回はその時の様子をレポートします。場所は浅草エリール
講師は今住信洋氏。JKCトリミング競技会にて2006年、2008年と「養成機関の部」で最高賞である理事長賞を受賞(ちなみに2007年は最優秀技術賞)さらには2017年に「一般の部」でも3回目となる理事長賞を受賞されているレジェンドです。いずれもトイプードルでの受賞でしたが、今住さんのすごいところはテリアも超一流というところ。専門学校卒業後は渡米されてテリアの勉強をされています。

ブロック(一般)の部 ~ JKC第36回2017トリミング競技大会 ~のレポート



今回のセミナーはテリアのペットカットがテーマです。モデル犬は(セミナーのモデル犬としては珍しい)ウェルシュテリアのワトソン君(11歳♂)
前回のトリミングから4か月経っているそうで、なかなかのボサボサぶりです。


まずは耳とネック回りのクリッピングです。


「ボディーや尾はクリッパーの刃を立てすぎないように注意」と今住さん
ダックスやポメなどはとくにそうだが、尾にクリッパーの刃などで小さな傷がはいると毛が生えこなくなる場合があるため。


愛用しているクリッパーはWAHL社の製品。学生時代から使用していて、アメリカの師匠も使っていたそう。クリッパーの刃の横幅がテリアの頭部をクリッピングする際にちょうど良いサイズ感なのもお気に入りの理由なのだとか。


アンダーラインの作り方はかなり特徴的なものでした。今住さんも「日本でこんな方法でアンダーラインを作っているのは自分だけじゃないかな?」とおっしゃっていました。


大腿部の筋肉の凹みの部分の処理については、とくに丁寧な解説がありました。下まで剃りすぎないのがポイント。またクリッピングの境目はシュナのような残し方にならないように注意とのこと。


タックアップについては、人によって残したり、残さなかったりするそうです。犬体によって使い分けるそうですが、今回は残さない方法でした。


ある程度クリッパーの作業が終わると次はカットしていきます。まずは後肢から。


後肢、カット前とカット後の比較


続いて前肢をカット。
競技会でも、前足を上げすぎてカットしている人が結構居るそうです。ドッグショーで犬種の歩様をチェックしておき、どの程度まで上げれば犬に負担なく一番きれいに見えるか把握しておくとよいそうです。


前肢、カット前とカット後の比較

セミナー中は、シザーの話もよくでてきました。
学校によってシザーリングの作法は異なる・・と前置きしたうえで、シザーの動かし方(とくに競技会に出場する方向け)などもレクチャーされていました。またシザーを選ぶ際は自分の固定概念だけで選ぶのではなく、価格・素材・メーカーなどいろいろ試してみる事をお勧めされていました。



続いて、頭部のカットです。
ストップの部分、眉の作り方などの解説がありました。


ウェルシュテリアっぽくなってきました。


特に口周りの汚れた毛のカットは必須。犬歯が当たって膿んでくる場合もあるので清潔さを保つうえでも忘れずに処理します。この部分の毛はシザーでカットしても手で抜いてもOKなのだとか。


ひげを整えて・・


完成です。見違えるほどスタイリッシュになりましたね。



本日2頭目、テーマは丸いマズルの顔のカット実演でした。
(こちらはアフターの画像だけ載せておきますね)


モデルはバンビちゃん10歳


顔のカットの比較です。左がカット後


完成♪


ウェルシュテリアという個人的にはあまり馴染みのない犬種でしたが、普段から学校で教えていらっしゃるのもあって、とても丁寧で分かりやすく解説をされていました。今度はトイプードルや他のテリア種のセミナーなんかもあれば取材してみたいですね。


今回、このイベントを主催されたPINKGOLDさんの商品購入はこちら
PINKGOLD (トリマージェイピーモール)


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