2016年6月29日(水)アリミノビルB1ホールにてトリマー雑誌「trim」でおなじみの株式会社インターズー主催:「トリミングセミナー2016」が開催されました。毎年恒例の本イベントですが、今年は3名のベテラン講師によるプードルの実演と接客の座学という内容です。会場は参加者200人越えの超満員でした。
第一部は・・・金子幸一(ヴィヴィッドグルーミングスクール 学長)先生による、パーツ別で徹底解説「かわいさ倍増!! プードルを丸くシンメトリーに」
トリミングはシンメトリー(左右対称)にカットしていく技術がとても重要だと思いますが、今回の金子先生の講演は、そんなシンメトリーの技術をプードルを使って解説していきます。まずはコンネンタルクリップのブレスレットから。
本当に丁寧な解説だったため、なんと左のリアブレスレットの作り方だけで30分経過・・。まだまだ解説が足らない様子の金子先生でしたが、さすがに先を急ぐことに。リアブレスレット一つとっても、金子先生のカット理論は本当に奥が深いです。
「前肢は後肢より難しい」と金子先生。前肢はフットライン・ブレスラインの取り方についての解説がとくに多かった印象です。ブレスラインの場合、前肢を床につけた状態からクリッパーを入れるのと、トリマーが手に持った状態で入れるのでは入れ方が異なるため、両方のパターンで解説がありました。
その他、テールの作り方やクラウン、ネック、チェストの作り方など。
「クラウンからネックのつなぎ方」のパートでは、「今まで考えていた形や作り方は、最近になって考え方が変わった・・」というお話が興味深かかったです。
スタンダード主体であっても、カットスタイルは常に変化してるのだと実感しました。
金子先生のセミナーは、数学的な要素が多く含まれていて、よく角度や比率を使って解説されます。これは一見難しそうに思いますが、スタンダードな体型をベースに考えると、順を追って数字をあてはめながらカット表現できれば「基本」を理解しやすいのかなと感じました。
第二部は「飼い主さんの心をつかむマル秘接客テクニック」と題して、水島綾子先生(ドッグサロンmint オーナートリマー / 東京コミュニケーションアート専門学校講師)の講演です。
お客様とのコミュニケーションを大切にすることを基本に、接客方法からクレームの処理方法までスライドを使って解説されました。
お客様のリピートの理由は何のか?
立地や交通の便なのか、値段やサービス・技術なのか、それともスタッフの態度や対応なのか・・
上記3点の内容で明日からでも改善・実践できるものが「接客対応の仕方、考え方」であり、すぐにできることだからこそ難しいのだそうです。
「接客の基本ポイント」のパートでは、接客業としての重要な項目を解説されました。
笑顔やあいさつ、言葉使い、身だしなみ など トリマーとして働いている方には「当たり前」のような内容でも、もう一度初心にかえって再チェックしましょうというお話。
「仕草や言葉遣いが、いつの間にかフレンドリーになりすぎていませんか?」という指摘には心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
別のパートでは、100人のお客様がいれば100通りの考え方があるので、お客様との感覚的なズレ(時間やカットの長さなど)があっても仕方ない。このズレ(違い)はコミュニケーションを取ることで解決していくことができるそうです。
このほかに、トラブル回避方法やクレーム対策などのお話がありました。水島先生は実際にドッグサロンを経営されていて、現場にも立たれている方なので、例にあげる話がどれもリアルでとてもわかりやすいです。会場の方の中には「うんうん」とうなずいていらっしゃる方も所々見受けられました。
第三部は「キャロン風アレンジお見せします。手ごわいプードル、カモーーーン・・ヌ」と題して、佐藤由紀子先生(キャロングルーミングスクール代表/犬の美容室キャロン オーナートリマー)の講演です。
とあって、今回は次々登場するモデル犬の顔をキャロン風にカットしていきます。
最初のモデル犬はモコモコのプードル(※この写真はある程度仕上がった後の状態です)
頭部とネックラインとの兼ね合いもあるので、ある程度ボディにクリッパーを入れていきますが、ここで登場したのはクリッパーに掃除機のホースのようなものが接続されている製品。毛をホースで吸い込みながらクリッピングできる優れもので、吸引力で毛も立つのでコームを入れる手間も省けるそうです。
ボディのクリッピングがある程度完了したら頭部をカットします。このモデル犬はアフロになりました。
続いて登場したモデル犬はレッドのプードルです。顔だけのカットです。佐藤先生のお店では“ピーナッツ”というスタイル名で呼んでいるそうです。この子の場合は、マズルが長いのが特徴なので、マズルの長さが短く見えるようにカットしていきます。
毛量が合わさるところでハネが出たりするので顔の毛の癖を把握しながらカットしていきます。
耳は長めですね。
耳を前に作ってお顔を小さく見せることでマズルを短く見せました。
このあと、さらに2頭のモデル犬が登場して、キャロン風アレンジ4パターンが完成です。
同じプードルのテディベアでも頭部の形や毛質でいろいろなアレンジができるのがプードルの面白いところですよね。そんなプードルの楽しみにを教えていただいた講演だったと思います。
トリミングはシンメトリー(左右対称)にカットしていく技術がとても重要だと思いますが、今回の金子先生の講演は、そんなシンメトリーの技術をプードルを使って解説していきます。まずはコンネンタルクリップのブレスレットから。
本当に丁寧な解説だったため、なんと左のリアブレスレットの作り方だけで30分経過・・。まだまだ解説が足らない様子の金子先生でしたが、さすがに先を急ぐことに。リアブレスレット一つとっても、金子先生のカット理論は本当に奥が深いです。
「前肢は後肢より難しい」と金子先生。前肢はフットライン・ブレスラインの取り方についての解説がとくに多かった印象です。ブレスラインの場合、前肢を床につけた状態からクリッパーを入れるのと、トリマーが手に持った状態で入れるのでは入れ方が異なるため、両方のパターンで解説がありました。
その他、テールの作り方やクラウン、ネック、チェストの作り方など。
「クラウンからネックのつなぎ方」のパートでは、「今まで考えていた形や作り方は、最近になって考え方が変わった・・」というお話が興味深かかったです。
スタンダード主体であっても、カットスタイルは常に変化してるのだと実感しました。
金子先生のセミナーは、数学的な要素が多く含まれていて、よく角度や比率を使って解説されます。これは一見難しそうに思いますが、スタンダードな体型をベースに考えると、順を追って数字をあてはめながらカット表現できれば「基本」を理解しやすいのかなと感じました。
第二部は「飼い主さんの心をつかむマル秘接客テクニック」と題して、水島綾子先生(ドッグサロンmint オーナートリマー / 東京コミュニケーションアート専門学校講師)の講演です。
飼い主さんとのコミュニケーションに困っているトリマーさんが 多く見られます。こう言っちゃうとおこがましいのですが…理想 的な飼い主さんになってもらうために、どのようにトリマーさん が導いていけばいいのか?会話の進め方やクレーム対応など、 後輩指導にも使える実践的な接客法を解説していただきます。 引用:trim
お客様とのコミュニケーションを大切にすることを基本に、接客方法からクレームの処理方法までスライドを使って解説されました。
お客様のリピートの理由は何のか?
立地や交通の便なのか、値段やサービス・技術なのか、それともスタッフの態度や対応なのか・・
上記3点の内容で明日からでも改善・実践できるものが「接客対応の仕方、考え方」であり、すぐにできることだからこそ難しいのだそうです。
「接客の基本ポイント」のパートでは、接客業としての重要な項目を解説されました。
笑顔やあいさつ、言葉使い、身だしなみ など トリマーとして働いている方には「当たり前」のような内容でも、もう一度初心にかえって再チェックしましょうというお話。
「仕草や言葉遣いが、いつの間にかフレンドリーになりすぎていませんか?」という指摘には心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
別のパートでは、100人のお客様がいれば100通りの考え方があるので、お客様との感覚的なズレ(時間やカットの長さなど)があっても仕方ない。このズレ(違い)はコミュニケーションを取ることで解決していくことができるそうです。
このほかに、トラブル回避方法やクレーム対策などのお話がありました。水島先生は実際にドッグサロンを経営されていて、現場にも立たれている方なので、例にあげる話がどれもリアルでとてもわかりやすいです。会場の方の中には「うんうん」とうなずいていらっしゃる方も所々見受けられました。
第三部は「キャロン風アレンジお見せします。手ごわいプードル、カモーーーン・・ヌ」と題して、佐藤由紀子先生(キャロングルーミングスクール代表/犬の美容室キャロン オーナートリマー)の講演です。
“マズルが長いコ”“目が小さいコ”など、トリマーさんを悩ませ がちな構成のコたちをモデルに、個性をどのように生かしてか わいく仕上げていくのか、そのコツを解説していただきます。 “由紀子節”炸裂(!?)の超必見プログラム! 引用:trim
とあって、今回は次々登場するモデル犬の顔をキャロン風にカットしていきます。
最初のモデル犬はモコモコのプードル(※この写真はある程度仕上がった後の状態です)
頭部とネックラインとの兼ね合いもあるので、ある程度ボディにクリッパーを入れていきますが、ここで登場したのはクリッパーに掃除機のホースのようなものが接続されている製品。毛をホースで吸い込みながらクリッピングできる優れもので、吸引力で毛も立つのでコームを入れる手間も省けるそうです。
ボディのクリッピングがある程度完了したら頭部をカットします。このモデル犬はアフロになりました。
続いて登場したモデル犬はレッドのプードルです。顔だけのカットです。佐藤先生のお店では“ピーナッツ”というスタイル名で呼んでいるそうです。この子の場合は、マズルが長いのが特徴なので、マズルの長さが短く見えるようにカットしていきます。
毛量が合わさるところでハネが出たりするので顔の毛の癖を把握しながらカットしていきます。
耳は長めですね。
耳を前に作ってお顔を小さく見せることでマズルを短く見せました。
このあと、さらに2頭のモデル犬が登場して、キャロン風アレンジ4パターンが完成です。
同じプードルのテディベアでも頭部の形や毛質でいろいろなアレンジができるのがプードルの面白いところですよね。そんなプードルの楽しみにを教えていただいた講演だったと思います。