こんにちは、ゲストさん
ログイン新規登録クライアントトリマー

ホーム  >  トリマー通信  >  レポート  >  「知っておきたい トリマーのための猫知識」取材レポート

「知っておきたい トリマーのための猫知識」取材レポート

カテゴリ : 
レポート
執筆 : 
staff 2016/4/19 21:30 閲覧 (20949)

2016年3月18年、渋谷SJDドッググルーミングスクール内にて、「知っておきたい トリマーのための猫知識」セミナー(主催:東京都ケネル事業協同組合・JKC東京南山手愛犬クラブ)が開催されました。

猫の飼育頭数は、犬の飼育頭数を逆転するのではないか・・
いやいや・・もう超えているでしょう・・・
犬が減っただけで、猫がブームというほどではない・・.
テレビつけたら猫ばっかりだよね・・。

などなど、最近は猫が話題になる事が多いですよね。
先日のインターペットでも猫好きの祭典「にゃんだらけ」が「プチにゃんだらけ」として初登場していました。猫グッズだけのブースが連合(23社ぐらい)を組んで出展していたのには正直驚きました。そんな影響もあってか「猫のトリミングを勉強してみたい・・」というトリマーさんの声も聞くようになりました。今回のセミナーも、募集開始からあっという間に定員を超えてしまったため、急遽セミナー会場となる教室を変更するほどの人気ぶりだったようです。

1.トクする!猫のグルーミング


犬の飼育頭数より上回った猫の飼育頭数!
サロンでトリミングする時のテクニックやメリットをわかりやすく紹介します。
講師:花島秀俊(ペットサロンキティボックス・ICC審査員)


第一部は、猫のスペシャリスト花島先生です。
通常のペットサロン(と言っても猫の来店率は異常なほど高い)だけでなく、猫カフェや「CATオアシス」というネコ専門のホテル&トリミングサービスを経営されていて、専門学校では「猫を扱うプロトリマー」を育成する講師としても活躍されています。


「犬猫の飼育頭数推移と今後の予測」というスライドでは、2015年をみると犬は前年比4.8%減少したのに対して、猫が2.2%増加しています。また今後は猫が犬の飼育頭数を逆転し、その差は開いていくという予測です。
花島先生によると、上記の情報に加え、現在はほとんどの猫が「雑種猫」ですが、今後は「純血種」が増えてくるそうです。

猫が増加している理由として「管理面において、犬と比べて圧倒的に手間がかからないから」だそうです。また、純血種が増えることに関しては以下のような予測をされています。

室内飼育や避妊去勢がさらに普及し雑種の猫が減少する

現在の雑種猫の入手ルートから猫が入手困難になる

猫を入手するためにペットショップへ

純血種の猫が増える


そのほか、猫に使用するシャンプーの選び方、スタッドテイル対策、猫のトリミング中に多いケガ、猫の品種による注意点、咬まれない為の対策など、年間1000頭の猫が訪れるサロンの美容データを元にしたお話は本当に貴重なものばかりでした。


洗濯ネットで猫の動きを制す!


最近はクレンジング剤が充実しているので昔ほど苦労はしないけど・・このベタつきは頑固ですね。

2.サロンの「危険」に備える


もしものための事業者様向け賠償責任保険
「こまいぬ」のご紹介 アニコム フロンティア株式会社


第二部は、ペット保険でお馴染みアニコムさんのお話です。

トリミング中にワンちゃんがテーブルから飛び降りて骨折したら・・・。
スタッフがワンちゃんに咬まれて大怪我をしたら・・・。

ペットショップやトリミングサロンでは色々なトラブルが発生しますよね。
今回は、実際にお店を持ったときに必要になってくる保険や、トラブルになったときにどんな備えが必要か・・という内容を質問形式で紹介されていました。


アニコムさんには「こまいぬ」という商品があって、トリミングショップ・ペットホテルを守る「ペット事業者賠償責任保険」と、お店で働いているトリマー(スタッフ)を守る「スタッフ傷害保険」があるそうです。

ペット事業者賠償責任保険は、お客様からお預かりしたペット( 犬・猫のみ) を死亡やケガをさせて、法律上の損害賠償責任を負担した場合に、これによって生じる損害を補償してくれます。

スタッフ傷害保険の方は、スタッフの業務遂行中の偶然な事故によるケガを補償してくれます。

送迎中(例えば急ブレーキとか・・)にお客様のワンちゃんがケガをした場合などもカバーしてくれるのはなかなか手厚い保険だなと思いました。※普通の自動車保険では補償されないケースが多いそうです。
まさにこの業界にぴったりの保険ですね。
※「こまいぬ」に加入するには、ケネル事業共同組合に所属している必要があります。

3.猫の基礎栄養学


人・犬・猫の栄養の違い
猫のフードの与え方・選び方について
講師:ロイヤルカナンジャポン 獣医師 中村芳子



フードは「人目線ではなく、犬猫目線で選びましょう」と中村獣医師。人と動物で必要な栄養素が違うし、犬と猫でもまったく違う生きものだという意識が必要との事。


とくに興味深かったのは上のスライドです。人間にとって栄養バランスの良い食事を、そのまま猫に与えた場合のグラフです。まったく足りていませんね・・。突き抜けているのは「ナトリウム」です。ペットフードが普及する前には「猫まんま」なんてありましたが・・こんな栄養バンランスだったのでしょうか・・(汗)


猫の栄養学では必ず出てくる「タウリン」の話や、正しい給与量の話、良いフードの選び方、猫に多い尿路結石やその対策フードのしくみなどのお話がありました。

犬のフードについての知識があっても猫のフードについては知らない人も多いのではないかと思います。猫は猫で奥が深いですね。
今回のセミナーでは、犬と猫はまったく別の生き物だという事を再認識し、トリミングするうえでも、猫の特性を理解しておくことは本当に大事だと思いました。



↑もらえるとちょっと嬉しいセミナーの受講証

今回のイベント主催は東京都ケネル事業協同組合とJKC東京南山手愛犬クラブの主催でした。今後も内容の濃いイベントを企画されているそうなので、皆さんも一度参加されてみてはいかがでしょうか。組合やクラブに所属してない一般の方も参加できますよ。

Facebookでシェア   twitterでツイート   LINEで友だちに教える
最新のエントリ
トリマー通信のトップへ




PR
カテゴリ一覧
アーカイブ
PR:ブログ新着
求人PR
サイト内検索

Copyright © 2002-2021 Trimmer.jp All Rights Reserved.