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第2回 面接では「志望動機」が言えればOK!


あるペット企業で面接をしていたときのことです。「志望動機」を伺うと、なぜかほとんどの方が同じような答えなのです。そういうマニュアルがあるのでしょうか。

その答えが良いとか悪いとかではありません。それが本当にあなたの考えならばよいのですが、どこからか借りてきた言葉だとしたら、あるいは、そう答えることが正解であると思い込んでいるとしたら、それは違います。

面接官は、あなたのことを知りたいと思って聞くのですから、あなたも自分の言葉で想いを伝えてほしいのです。そのためには、(そのペットショップで)トリマーとして生き生きと働く自分の姿をイメージすることではないでしょうか。つまり、志望動機とは、あなたの夢を語ることと考えれば、言えそうな気がしませんか。それを思いっきり熱くなって伝えてみてください。

また、その夢を実現するために今まで努力されてきたことも具体的に聞かせてください。できるだけ具体的なほうがいいですよ。そのうえで実技試験がある場合は、是非チャレンジさせてくださいと言って、「では○日○時に来てください」となれば、その日の面接はOKです。

家に戻られて振り返ってみてください。多分、志望動機だけ答えたと思うはずです。確かに面接では色々聞かれますが、極端に言えば、志望動機が言えれば何とかなります。

それでは、志望動機を履歴書にどう書くかということですが、面接は履歴書を見ながらするわけですから、少なくとも面接で言うことと同じでなければなりません。当たり前のようですが、途中からストーリーが微妙に変わる方もいらっしゃいます。

ポイントとしては、履歴書には全部書く必要はなく、面接の場で付け足していけばよいのですから、相手(面接官)がくいつきそうなこと、話が膨らみそうなことを一つに絞って短く書いてください。たくさん書いたほうがやる気が伝わると指導されたことはありませんか。何人かの採用担当の方に伺うと、あまり細かい字で書かれていると、読む気がなくなるといいます。

そうかといって、①貴社の成長性 ②研修制度 ③抜群の待遇 などと箇条書きにされるのもどうかと思います。やはり、主語と述語がある文章のほうがよいのではないでしょうか。「企業理念に共感した」「インターンシップを通して、こういうところが(自分に)合っていると感じた」「技術レベルが高いから」などなど動機は人それぞれですが、志望“動機”なのですから、そこを志望した直接・間接のきっかけとなった具体的なお話しを伺いたいものです。

 トリマーだけしたいのならアルバイトでは駄目ですか?社員になると様々な仕事をしてもらいますし、どこの店舗に配属されるか分かりませんが大丈夫ですか?と突っ込まれたらどうされますか。その場で考えて答えることではありません。就活は心の準備が大事なのです。

著者プロフィール
飯田 一成 kazushige iida
キャリアコンサルタント。1956年生まれ。神奈川県出身。トリミングスクールの就職部長とペット企業の採用担当ディレクターの経験を生かして、動物系専門学校・ペットスクール等の就職セミナー講師、学生募集のコンサルティングを中心に活動中。
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