【4】ペットアロマ導入へ
前回はアロマセラピーをトリミングに取り入れる目的などについてお話してきました。
今回は具体的な導入方法などを含め、アロマセラピーの活用法をお話していきたいと思います。アロマセラピーを体に取り入れる経路には三つの経路が考えられます。
一つは鼻から吸い込み、脳を刺激し様々な体や心を働きかける経路です。ここでは脳に働きかけることによって、ストレスによって崩れた神経のバランスを元に戻したり免疫力を高めたり、ホルモンバランスをととのえる、などということを行います。
二つ目の経路は口から吸い込む経路です。口から入った精油の分子は気管から肺に入り、肺を包み込むように張り巡らされている肺毛細血管から血液に入って、毛細血管から大静脈、大動脈などに合流し様々な器官に影響を与え、最終的には腎臓でろ過され尿に混ざって排出されたり、汗と一緒に代謝されたり、呼気から吐き出されたりします。ここで体に残留することはなくなります。
そして三つ目の経路は皮膚からの経路です。アロマセラピーにはアロマトリートメントといって精油を植物油に薄めて皮膚に塗布し、ゆっくりとマッサージしていく方法があります。
このアロマトリートメントでは植物油に薄めたマッサージオイルを塗布することにより、皮膚の真皮層にある毛細血管まで精油は届きます。そこで毛細血管から血流に混ざり、様々な器官に影響を与えていきます。そして口から入った経路と同様に、体から代謝されていくのです。
このような取り入れる経路を考えながら、アロマセラピーを効率よく活用する方法をご紹介します。まずは口や鼻から吸い込むことを考えます。アロマセラピーでよく使うものとしてアロマポットがありますが、まさにこのアロマポットはお部屋でリラックスしたいときに使う一番簡単な方法です。いろいろなタイプのものがありますのでインテリアとしても楽しめます。中に豆電球を入れている電気式のものが多く、電球の熱によってまわりの陶器でできたポット部分が温まり、揮発性である精油の拡散の速度を速めます。
このほか現在、加湿器でもアロマセラピーが楽しめるものも出ており冬場の乾燥がきつい時期にはとても重宝します。いずれにしても設置する場所は犬たちがいたずらしないように配慮しましょう
そのほかに鼻や口から吸い込む方法としてスプレーを使う場合があります。これは水に精油を薄めたものを空気中にスプレーします。もちろん精油の忌避効果(害虫を寄せ付けない作用)を利用してお散歩の際のノミダニ予防スプレーとしても人気があります。簡単に作れるので様々な目的に応じて作っておくと大変便利です。ではアロマスプレーの作り方をご紹介しましょう。
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