アルバイトや正社員として雇った従業員がすぐ辞めて行ってしまったり、気が利かない、言ったことしか動かない使えない人材が多くて、最近の若い奴はダメだな。根性がないよ!と思っている経営者も多いのでは?
そういっている僕も、恥ずかしい話、トリミングサロン開業当初、トリマーの資格も持っていなかったし、トリミング業界なんてまったくの無縁から開業した人間で、トリマーを雇って運営するしかなかったのですが、雇ったトリマーがほとんど3ヶ月以内に辞めてしまう状況でした。
一番辛かったのは、ある日朝営業時間になってもスタッフが誰も出勤しなくて、電話もつながらない・・・
これはっ・・・全員バックレじゃんか!という・・・(笑)
トリマーは本当に使えない従業員しか面接にこないなって当時よく思っていました。
これって新規の無名店だから仕方ないのかなっていうのも考えました。
でもこれはすべて違います。今だから言えるんですけど。
これだけは覚えておいてください!
従業員がお店の戦力として使える人間になるのも、使えない人間になるのも経営者の扱い方で決まります。
開業当時の僕は、ちょっとミスするとすぐ怒鳴る暴君社長でした。
初めての開業で、なんとかお客様に気に入ってもらって売上を出さないと!という使命感からきていたんですけどね。
当時の自分からしたら、ダメなところはしっかり叱って、従業員教育をしているつもりだったんですけど。
皆さん「従業員教育」って何をすることだと思いますか?
皆さんの中には、「従業員教育=従業員のダメなところを正して、お店の戦力に成長させること!」と思っていませんか?
でもこれは大きな間違いです。
人って面白いもので、ダメなところばかりを指摘されると、「すべてにおいて、自分はダメな人間なんだ」とマイナス面に寄っていってしまいます。
自分から進んでやったことでミスをしても怒られてしまったら、自分の殻にこもってしまい、脳が思考を停止してしまうんです。そうなると自分で考えて仕事をするのをやめ、言われたことだけをするロボットみたいな人材が誕生してしまいます。
これが気が利かない人材が多い原因です。
ここで1つ僕がいつも従業員と接する時に心にとめている言葉を書きます。
「おだてられれば、あなたを信じない。批判されれば、あなたを嫌いになる。無視されれば、あなたを許さない。勇気付けられれば、あなたを忘れない。」
あなたのために働きたいと思ったときに従業員は始めて成長してくれます。
そのあなたが指摘ばっかするうるさい奴なら、誰もあなたのために働きたいなんて思わないから、一生懸命教育してるつもりでも従業員は成長してくれないし辞めていってしまうんです。
僕が考える従業員に対する経営者の仕事は、
1、「その人のいい所を発見し伸ばしてあげる」
2、「困難にぶつかったときに道を作ってあげる」
3、「本気でやってミスした時は、責任をとる」
ことだと考えます。
結局従業員を支え、励まして自信を持たせてあげるのが従業員教育だと思います。
あなたがもし使える人材がほしいなら、
その人になってほしい像で接してあげるのが一番いいです。
一種の洗脳と一緒なんですけど、
あなたがその従業員をふがいないと思って接すればそうなりますし、
あなたが理想の従業員と思って接すればそうなります。
初めは自分が思っているような人材でなくても、ちょっとでもあなたが思っている像に近い行動をしたら、どんどん言葉で誉めてあげてください。
誉められると、今度は自分でそのことに気をつけて行動するようになりますからどんどん言葉で伝えてあげてください。
特に、あなたの言葉ではなく、お客様等第三者の言っていた言葉を○○さんが言ってたよと伝えてあげたほうが効果が絶大です。
時には、行動を見ていてイライラすることもありますが、暴言をはいてしまったら、その時点で従業員との信頼関係は崩れてしまいます。
上記に書いてあることを実践すればかならずあなたの理想の従業員に成長してくれますから、気長に成長を見守って励まし続けることが大事ですよ。
最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。
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