トリミングサロン、ペットサロン、いわゆるワンちゃんの美容室を経営してきて、僕が一番大事にしていることがあります。



よく技術や経験がないから開業はまだ先だとか言っている人もいますが、
僕はそれは違うと思います。



トリミングサロン、ペットサロンを経営している経営者に一番必要なのは自分の技術ではなく「人を使う力」だと思っています。




「人を使う」ってなんだか言い方が汚いですけど(笑)




トリミングサロン経営には、まず大きくわけて２つの経営者がいます。




自分がカットや接客など業務の中に入っているオーナー経営者、人に業務を任せ、自分がその外で管理する立場にいる経営者。




時間は１日２４時間しかないですし、自分が業務に入っている状態では全体を見渡すことが困難な上、成長スピードが遅くなってしまいますから、成功するには、自分が業務の現場から出ることが大事です。





今あなたが潤沢な資金があるとして、２号店をオープンするとなったら安心して任せられる人が何人いますか？自分がまったくお店を見にいかなくてもお店を回して売上を出せる人が何人いますか？




もしもあなたが安心して任せてお店を回せるスタッフがいないとしたら、それはオーナー経営者です。成功するには次のステップへシステム整備していかなければいけません。




逆に、２号店なんて考えていなかったとしても、安心して売上をだせるスタッフが多ければ多いほど、おそらく売上も安定して、収益を出せるお店になっているんじゃないですかね。





「人に任せる」簡単そうに見えて、これが難しいからなかなか思うような売上が出せないお店が多いということです。




成功するために、オーナー経営者がどうやって次のステップを踏んでいけばいいのか？




そこで一番大事なのは「人を使う力」です。これは本当に奥が深いので1回じゃ書ききれませんが、覚えておいて欲しいことは、



「人は、自分が思ったようにしか成長しない」ということです。



オーナー経営者ですから、開業するだけの技術や経験をつんできたと思います。

ほとんどの人が自分より技術や経験のあるスタッフはいないと思いますが、だからこそ自分でないとダメだ！と、どこかでスタッフを下に見ていませんか？




あなたが思ったようにしかスタッフは育ちません！





まだこの子ではダメだと思っていたら、いつまでたってもオーナー経営者から抜け出すことはできません。





初めは皆、ミスや失敗をしますよね。



それを怒ってばかりいる経営者のところで働いているスタッフは、自分で考えることをせず、ロボットのように言われたことしかできないスタッフで終わってしまいます。




何年働いていても、経営者の対応が変わらない限り、どんどん「使えないスタッフ！」に育っていきます。



また、数回のミスや失敗くらいで怒られてばかりいると、自分にはまだ経験がない。自分にはまだ力がないと、自分を過小評価して、経営者等の自分より上の人がいなければ不安で何もできない人間になってしまいます。




任せられるスタッフを育てたければ、経営者のあなたの対応を変えるだけでいいのです。





たとえ技術や経験が乏しいスタッフでも「こいつは優秀なスタッフだ！」っと本気で思って接し、経営者のデカい器でたとえミスや失敗したとしても怒ってはダメです。





「お前はそんな失敗するような人間じゃない。もっと能力ある人間に成長しているから大丈夫だ！」と励ます方がずっと大切です。




経営者のスタッフ教育は「権力を使ってスタッフを注意すること」ではなく「スタッフを励まし、ミスや失敗の尻拭いをすること」と僕は考えています。




人を育てるってそういうことですよね。





成長している！能力がある！っとその子の持っている力を信じてあげて、せいいっぱい自由にやらせる。




そこで方向が違っていたらアドバイスを与えて、方向転換をさせてあげる。





失敗しても経営者が絶対的責任を負ってくれるという安心感があれば、皆精一杯考えてやってくれます。




そうしてスタッフ本人が自分で考えてやるようになれば、どんどん任せても安心なスタッフへと成長していってくれます。





そして、あとは、一人一人が考えて行動しなくても、毎日作業をしているだけで、指名がとれたり、次回予約がとれたりできるシステムを作るのが経営者の仕事です。




システムがしっかりしていれば、スタッフは自分の力で売上が上がっていると思うようになり、それが自信になり、どんどん成長していきます。




この２つをまずはしていき、オーナー経営者から抜け出すことがトリミングサロン経営を成功させる近道ですよ。



最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。