2019年10月23日、株式会社アリミノ本社ホール(高田馬場)にて、株式会社ニチドウ主催による「第30回ミラクルグルーミング講習会」が開催されました。
今回は30回目のイベントを記念して昨年までの規模をさらに拡大しての開催となりました。
講師はミニチュアシュナウザーの第一人者である小林敏夫先生、そして小林先生のセミナーではおなじみの花形民子先生、高橋邦明先生の豪華メンバーによる「ミニチュアシュナウザーのペットトリムの基礎と応用」についての講義でした。
前半はペットトリムとショートリムの違いを解説されました。花形先生がクリッパーを使ってペットクリップを、高橋先生はナイフを使ってショークリップを担当。小林先生が解説するスタイルです。
ペットクリップ用のモデル犬は断耳されていないタイプを使用。
頭部とイマジナリーラインの作り方やチークのクリッピング方法を解説。チーク部分は張りを抑えるために逆剃りにします。(=シュナ特融の長方形の面を作るため)
毛の流れや毛渦(もうか)の話は、特に丁寧に解説されていました。毛の流れはとても複雑で、毛渦の種類もとても多く、シュナの場合はそれらを見極めながらクリッピングする技術が求められます。
ショードッグの方は、ステージングの解説から。「皮膚にしっかりと密着している」という被毛の状態を作りあげるために、骨格や筋肉の付き方、毛の生えるスピードなど計算してストリッピングをするそうです。
四肢のカットの説明。後肢は「三角形のバランス」が大切と小林先生。今回のセミナーで何度もでてくるワードは「三角形」と「長方形」でした。
小林先生によると、Mシュナウザーのトリミングは三角形と長方形の組み合わせでできていて、そのバランスが重要とのこと。四肢のカットではシザーの使い方もテクニカルでした。
最後に頭部の表現と、Mシュナウザーの特徴である眉毛と髭の解説。頭部もすべて三角形と長角形の組み合わせ。眉毛も髭もストップも、すべて三角形と長方形の組み合わせです!
完成
ちなみにショークリップの方は、今回のテーマが「ペットトリム」だったため解説はあえて少な目でした(苦笑)
第二部以降も引き続きM・シュナウザーのペットクリップでした。花形先生のアフロ風スタイルや高橋先生の丸ヒゲの作り方の解説など全部で5~6頭のモデル犬が登場しました。
他にも「トリミングシサーの簡単なお手入れ方法と痛んだシザーの見分け方」や「トリミング室でやらなければいけない、病気の感染対策」など盛りだくさんのセミナーでした。それにしても30回目のイベントとは・・凄いですね。来年はどんなセミナーになるのか楽しみですね!
<おまけ>
現在トリマージェイピーのブログで話題になっているトリミングカーがセミナー会場の外に展示してありました。今後、トリミングカーのセミナーも開催予定なのだとか。