2018年10月26日、浅草のエリールにおいて株式会社ケーワン主催「☆☆LUCKY TRIMMER(ラッキートリマー)セミナー☆☆」が開催されましたのでレポートします。
ちなみに、ラッキートリマーのコンセプトは以下の通り
■0.5次医療のススメ/獣医師 箱崎加奈子先生
箱崎加奈子先生はペットスペース&アニマルクリニックMARIMOの院長で、 獣医とトリマー両方の経験を生かして0.5次医療の普及に努めていらっしゃいます。今回は「0.5次医療のススメ」という講演
0.5次医療を簡単に説明すると・・
愛犬が病気やケガをした場合に受診する「かかりつけの動物病院」を1次医療。そこでうまく治療できなかった場合は、さらに進んで「専門医」や「大学/総合病院」を2次医療とした場合、治療だけではその子の健康自体を維持するのは難しいので、飼い主が病院に行くまでの間を0.5次医療としてサポートする体制のことを指すそうです。
獣医師の目線としては、健康を保つために、飼い主以外(=他人)から定期的に健康のチェックをしてもらう機会は大切だと考えているそうですが、そこには獣医師がうまく関われない場合も多いようです。
例えば、診察室に飼い主と獣医師とトリマーなどが一緒にいた場合、獣医師が診察室を出たとたんに、聞きづらい内容や気になることをトリマーに相談したりするケース。たしかに獣医師には聞きずらいことも、トリマーには気軽に話てくれたり、相談してくれたりという飼い主さん、けっこう多いですよね。
箱崎先生によると、動物病院は気軽に行ってなんでもきける場所ではないことが多い。そういう中で気軽に相談できる存在が大事で、そういう存在をトリマーであったりドッグトレーナーがパートナーとなって健康面でサポートできれば良い(=0.5次医療)という考え方を提唱されていました。
具体的には「トリミング時に見つかる異常」「ライフステージ・犬種別・性別の違いによる病気の種類」「異常、異変があった場合の対処法」「トリマーがしてはいけないこと」という内容を解説されていました。
とくに最後の「トリマーがしてはいけないこと」では、トリマーは飼い主さんに信頼されているし影響力も大きいので発言には気をつけましょう!というお話でした。
実体験だけで飼い主さんに病名や治療方法を決めつけちゃう方・・いませんか?
0.5医療では、「この症状は、あの病気だ」と思っても、病名を限定しないで、ひとつの可能性としてその病気を示してあげるまでに留めましょう。との事。あとでトラブルなったり、余計な検査が必要なったりで色々あるようです。
第2部は、2016年4月にトリミングサロン「ふぁいん」を開業した平賀和也さんによる講演でした。平賀さんはサロンオーナーであり、2児の父親でもあり、「夫(オット)トリマーの内緒話」というシリーズでYouTuberもやっているなどマルチに活躍されています。
今回の講演は、ご自身の経験をもとに、自宅併設のサロンを運営するメリット、デメリットなどを解説されました。
冒頭『今一番トリミングサロンに一番必要なことはずばり「値上げ」』という平賀さん。それを実際に行うまで至った経緯や、その後の売上の変化、心理的な変化が色々とあったそうで図表なども織り交ぜながら解説されました。
ペットサロンをオープンするにあたって、通常はテナントを借りる場合が多いと思いますが、あえて自宅開業に踏み切った理由は大きく分けて3つあり、その内の一つは「コストの安さ」を挙げられていました。
ここでのケースは、自宅も「持ち家」ではなく「戸建ての賃貸」とした場合の話でしたが、普通に住宅を借りて、テナント(スケルトン)や駐車場をバラバラで借りるよりもコストが安く、また電気・水道・通信費用なども自宅用と案分することでさらにコストをカットできた。ただし、逆にそれが原因で「安っぽい」というイメージになりがちなので、外観やHP、ショップカードは十分に予算をかけたそうです。
講演ではその他の自宅開業メリット・デメリット、実際にかかったコスト、そして注意点なども詳しく解説されていました。
と、ここまでは開業までのお話。後半は、「開業して気がついた業界全体の問題」というテーマに移ります。
業界がかかえる問題(例えば経営者/トリマー/犬の負担、トリマー不足、市場の奪い合いなど)の多くは「トリミング料金の安さ」を改善することで、おおよそ解決できるという結論に至ったそうです。
お店をオープンしてから現在に至るまでの月次売上の推移を公開されて、その時その時にどのような状況だったのか、どこで苦労したのか、どのタイミングで値上げしたのか、その方法は・・など、余すところなく語られていました。
ちなみに平賀さんのYouTubeでも色々と語ってらっしゃるのでチェックしてみてください。ふぁいん小型犬専門トリミングサロン
美容頭数の回転率を高める、美容単価を高める、サービスの向上を目指し付加価値を高める。サロン経営のポイントはいくつもありますが、オーナートリマーとして一番大切なことは人と出会い学び自ら幸運を引き寄せる力、考え方、行動を身に付けることです。皆さんが幸運を呼ぶLUCKY TRIMMER(ラッキートリマー)になれますように全力でサポートしていきます。
■0.5次医療のススメ/獣医師 箱崎加奈子先生
箱崎加奈子先生はペットスペース&アニマルクリニックMARIMOの院長で、 獣医とトリマー両方の経験を生かして0.5次医療の普及に努めていらっしゃいます。今回は「0.5次医療のススメ」という講演
0.5次医療を簡単に説明すると・・
愛犬が病気やケガをした場合に受診する「かかりつけの動物病院」を1次医療。そこでうまく治療できなかった場合は、さらに進んで「専門医」や「大学/総合病院」を2次医療とした場合、治療だけではその子の健康自体を維持するのは難しいので、飼い主が病院に行くまでの間を0.5次医療としてサポートする体制のことを指すそうです。
獣医師の目線としては、健康を保つために、飼い主以外(=他人)から定期的に健康のチェックをしてもらう機会は大切だと考えているそうですが、そこには獣医師がうまく関われない場合も多いようです。
例えば、診察室に飼い主と獣医師とトリマーなどが一緒にいた場合、獣医師が診察室を出たとたんに、聞きづらい内容や気になることをトリマーに相談したりするケース。たしかに獣医師には聞きずらいことも、トリマーには気軽に話てくれたり、相談してくれたりという飼い主さん、けっこう多いですよね。
箱崎先生によると、動物病院は気軽に行ってなんでもきける場所ではないことが多い。そういう中で気軽に相談できる存在が大事で、そういう存在をトリマーであったりドッグトレーナーがパートナーとなって健康面でサポートできれば良い(=0.5次医療)という考え方を提唱されていました。
具体的には「トリミング時に見つかる異常」「ライフステージ・犬種別・性別の違いによる病気の種類」「異常、異変があった場合の対処法」「トリマーがしてはいけないこと」という内容を解説されていました。
とくに最後の「トリマーがしてはいけないこと」では、トリマーは飼い主さんに信頼されているし影響力も大きいので発言には気をつけましょう!というお話でした。
実体験だけで飼い主さんに病名や治療方法を決めつけちゃう方・・いませんか?
0.5医療では、「この症状は、あの病気だ」と思っても、病名を限定しないで、ひとつの可能性としてその病気を示してあげるまでに留めましょう。との事。あとでトラブルなったり、余計な検査が必要なったりで色々あるようです。
第2部は、2016年4月にトリミングサロン「ふぁいん」を開業した平賀和也さんによる講演でした。平賀さんはサロンオーナーであり、2児の父親でもあり、「夫(オット)トリマーの内緒話」というシリーズでYouTuberもやっているなどマルチに活躍されています。
今回の講演は、ご自身の経験をもとに、自宅併設のサロンを運営するメリット、デメリットなどを解説されました。
冒頭『今一番トリミングサロンに一番必要なことはずばり「値上げ」』という平賀さん。それを実際に行うまで至った経緯や、その後の売上の変化、心理的な変化が色々とあったそうで図表なども織り交ぜながら解説されました。
ペットサロンをオープンするにあたって、通常はテナントを借りる場合が多いと思いますが、あえて自宅開業に踏み切った理由は大きく分けて3つあり、その内の一つは「コストの安さ」を挙げられていました。
ここでのケースは、自宅も「持ち家」ではなく「戸建ての賃貸」とした場合の話でしたが、普通に住宅を借りて、テナント(スケルトン)や駐車場をバラバラで借りるよりもコストが安く、また電気・水道・通信費用なども自宅用と案分することでさらにコストをカットできた。ただし、逆にそれが原因で「安っぽい」というイメージになりがちなので、外観やHP、ショップカードは十分に予算をかけたそうです。
講演ではその他の自宅開業メリット・デメリット、実際にかかったコスト、そして注意点なども詳しく解説されていました。
と、ここまでは開業までのお話。後半は、「開業して気がついた業界全体の問題」というテーマに移ります。
業界がかかえる問題(例えば経営者/トリマー/犬の負担、トリマー不足、市場の奪い合いなど)の多くは「トリミング料金の安さ」を改善することで、おおよそ解決できるという結論に至ったそうです。
お店をオープンしてから現在に至るまでの月次売上の推移を公開されて、その時その時にどのような状況だったのか、どこで苦労したのか、どのタイミングで値上げしたのか、その方法は・・など、余すところなく語られていました。
ちなみに平賀さんのYouTubeでも色々と語ってらっしゃるのでチェックしてみてください。ふぁいん小型犬専門トリミングサロン