「カットカーニバル2017」&「キッズトリマー」レポート in FCI東京インターナショナルドッグショー
- カテゴリ :
- レポート
- 執筆 :
- staff 2018/1/15 17:00 閲覧 (15708)
2017年12月17日(日)「FCI東京インターナショナルドッグショー」内で行われたJKCトリマー養成機関対抗イベント「カットカーニバル2017」と子供たちがトリマー体験をする「キッズトリマー2017」を取材して来ましたのでお伝えします。
同日に開催された「ドッグビューティパーラーコンペティション2017」の様子はリンクからどうぞ。
東京ビッグサイトを会場に開催された「FCI東京インターーナショナルドッグショー」当日は早朝にも関わらず、最寄駅からは多くの人が会場を目指して歩く姿が見られました。
気温が低く風が吹くと肌寒かったのですが、晴天となり日の当たる場所ではポカポカと暖かったです。
ドッグショーの行われている会場内に着くと、外の寒さなどどこ吹く風すでに熱い戦いが始まっていました。ドッグショーでは理想の犬種標準(スタンダード)にどれだけ近いかをトーナメント形式で競います。1000頭以上がエントリーする国内最大級のショーです。
滅多にお目にかかれない犬種などもいて、思わず見入ってしまいました。
多くのブースが出店しているのもこのイベントの特徴で、トリミング用品、ペット用品、書籍、様々な商品が取り扱われていて、見て回るのだけでも楽しめます。
ブースを一通り見終わる頃には、購入した商品や貰った試供品でカバンが一杯に。時間を置いて、もう一周しようかなという気持ちになりました。
同会場で行われた「キッズトリマー2017」の様子です。小学生から高校生までを対象に参加者を募集し、トリマー体験をしてもらうというイベントです。34名のキッズが参加。
先生となって教えるのは「 SJDドッググルーミングスクール」の生徒さん達です。最初、子供たちは親指だけを動かしてカットする独自のハサミの使い方に苦戦していましたが時間が経つにつれ、すぐに覚えて使いこなしていました。キッズたちの呑み込みの早さは流石です。
リボンの飾り付け競争では、見守る親御さんから声援が飛ぶなど白熱する場面も。
イベントの終わりには参加者全員で記念撮影が行われました。
この中から将来トリマーを目指す子が出てきて欲しいですね。
続きまして、今回で第6回目となる「カットカーニバル2017」の様子をお伝えします。全国にあるトリミング学校の生徒を対象に行われる、学校対抗のトリミングコンテストです。
学校ごとにチームを作り、カットの技術やチームワークなどを競い合います。年末恒例のこの大イベント、今年は25チームが出場しました。
各チームそれぞれカットテーマを設け、競技時間の120分内でカットしていきます。モデル犬にはフィギア(ぬいぐるみ)を使用。カラーリングと過剰な飾りつけは禁止です。このモコモコのフィギアがどんなカットになるのか楽しみです。
どのチームも役割分担を再確認してからカットを開始。応援に来ている学校関係者や生徒さんからの声援が飛び始めます。
今年はどのチームが最も栄誉ある「理事長賞」に輝くのでしょうか?
各学校ごとにチーム編成も様々、5人チーム、3人チーム、女性チーム、男女混合チーム、など色々な組み合わせが見られますが、いずれにしてもチームワークが重要になってきます。
2016年のカットカーニバルでは「アジア動物専門学校」が理事長賞を受賞しましたが今年は2連覇となるのでしょうか?阻止する学校が出てくるのでしょうか?
昨年に引き続きコンテストに出場する生徒さんもいて、今年こそはとリベンジに燃えていました。
競技時間も終盤に差し掛かり、カットの全貌が見え始めました。
学生さんならではの独創性に富んだカットが多く、毎年見る者の目を楽しませてくれます。
最後の仕上げを行っている所です。
あのモコモコのフィギアが見事にカットされています。
各チーム、どこまで設定したテーマに迫る事が出来たのでしょうか?
120分間の競技が終わりました。学生さん達には短く感じたのではないでしょうか?永井審査員、渡辺審査員、川田審査員により審査が行われました。
後は表彰式を待つのみとなります。
「チームワーク賞」は5チームが受賞
・群馬動物専門学校「フィーチャリングATSU」
・横浜トリミングスクール 「GUESS」
・横浜トリミングスクール 「しゃぶしゃぶ」
・スカイ総合ペット専門学校 「チームミロ」
・SJDドッググルーミングスクール大宮校 「トレーナー」
「東京ケネル事業協同組合賞」
・アジア動物専門学校「すもずくR」
「メーカー賞(プラッシュパピー)」
・SJDドッググルーミングスクール大宮校「マイペース」
「メーカー賞(ペッツPD)」
・日本ペットアニマル専門学校「ゆずこしょう」
「メーカー賞(ペットクール)」
・スカイ総合ペット専門学校「ティノ」
「デザイン賞」
・千葉グルーミングスクール 「フルターズ」
・アジア動物専門学校 「ウィスラス」
・宇都宮愛犬美容学園 「レモン牛乳」
「ワーキングビューティ賞」
・千葉グルーミングスクール 「サカタ」さん
・スカイ総合ペット専門学校 「ヒカリ」さん
・国際ドッグビューティースクール 「クボ」さん
「技術賞」
・東京愛犬専門学校 「東京愛犬Bチーム」
・国際ドッグビューティースクール 「おにぎり」
・横浜トリミングスクール 「将来の夢はお嫁さん」
・群馬動物専門学校 「みそあじ」
・宇都宮愛犬美容学園 「とちの木」
「審査員特別賞」
・メジログルーミングスクール「MJ MAHALO」
・スカイ総合ペット専門学校「グーフィー」
・スカイ総合ペット専門学校「グルーマー」
「優秀賞」
・SJDドッググルーミングスクール渋谷校「ジョーちゃん」
・東京愛犬専門学校「Aチーム」
「最優秀賞」
・千葉グルーミングスクール 「LOVEちわわ」
最も栄誉ある「理事長賞」に輝いたのは
・SJDドッググルーミングスクール渋谷校 「おじょうちゃんチーム」
「SJDドッググルーミングスクール渋谷校・おじょうちゃんチーム」の作品です。
カットテーマは2017年の干支である「トリ」だそうです。
チームの3人は初出場で見事に理事長賞を受賞。おめでとうございます。
熱い戦いとなったトリミング学校対抗戦「カットカーニバル2017」が多くの観客に見守られながら幕を閉じました。出場した25チームの作品はどれも独創的で面白く、高い技術を持ってカットされていました。
参加したどのチームも始めこそ緊張していましたが、終盤には楽しくカットしていたのが印象的です。応援をしていた一年生は来年の出場を目指すと言いながら、カットされたフィギアの写真を撮っていました。
出場された学生の皆さん、イベントに関わられた皆さんお疲れさまでした。来年も楽しみにしています。