2015年10月28日 アリミノB1ホールにて「第26回ミラクルグルーミング講習会」が開催されました。毎年恒例のイベントですが、今回は人気犬種プードルの「かわいいカット方法」と「時短テクニック」がテーマです。
講師は、専門学校ちば愛犬動物フラワー学園 トリミング講師の今井恵美先生と、ジェルズドッグ代表の白鳥尋三先生。お二方ともプードルのスペシャリストです。
※詳しいプロフィールはイベント案内 第26回ミラクルグルーミング講習会をご覧ください。
今井先生がカット担当・白鳥先生が解説していくスタイルです。モデルはトイプードルとスタンダードプードル。
第一部
冒頭はクリッパーやシザーの説明がメインでした。最近の時短テクニックを語る上で欠かせないアイテム「クリッパー」ですが、仕上がりの早さもさることながら「いかに安全なクリッパーなのか」という点で丁寧な解説がありました。
「トリマーじゃなくても仕上げまでできちゃうクリッパー、なぜならケガをさせない刃の構造になっているから。まったくクリッパーを使ったことがない人でも、ある程度仕上げまでできちゃうのがこのクリッパーの凄いところ」「クリッパーはケガをさせると思うからスピードが遅くなるのであって、ケガをさせないと分かっていたらいくらでも速くなる」と白鳥先生。
白鳥先生の解説と平行して今井先生のカットが淡々と進んでいきます。最初のモデル犬はスタンダードプードル。「時短テクニック」がテーマになっていますので、まずは手足を残してボディはササっとクリッピングしていきます。
通常は手足もクリッパーである程度荒刈りして形を作るそうですが、今回はシザーでカットしていきます。
頭部はアフロにするか、どうするか・・という話になりましたが・・。スウェルを作ってセットアップです。カットだけで1時間弱ぐらいでした。スタンプーならシャンプー・ブローを入れて1時間半ぐらいが目安だそうです。
次のモデル犬はコートが伸び伸びですが、耳や頭など部分的に毛が伸びない子なのだとか・・。こちらもまずはクリッパーでボディのコートを処理していきます。
顔、頸とボディをつなげます。
そしてボディと四肢もシザーで自然につなげて…
はい、テリア風に仕上がりました!悩ましい特性をプラスに変える、コートが全体的に均一でない特徴がある子に思い切ったカットをするのもアイデアですね。
お顔はこんな感じです♪
もう一頭、平行してカットされていたトイプードル。こちらはテディプードル。カットはジュエルズドッグの藤井さんが担当です。
商品紹介
第二部は、主催者である株式会社ニチドウの製品紹介がありました。画像は「Dr.PRO」シリーズとオメガ3・6脂肪酸をバランス良く摂取できる「グリズリー サーモンオイル」
「デンタルケア」と「涙やけケア」に有効な成分が配合されたプードル専用フードです。歯垢がつきやすい犬種ですし、ホワイトのプードルでは涙やけで悩んでいる方も多いですよね。そんな方にオススメだそうです。
新商品「TRIMMER‘S HAND CREAM」トリマーズハンドクリーム
その名の通り、トリマーのためのハンドクリームです。シャンプーが多いトリマーの手を手荒れから守ってくれるそうです。これからの季節には良い商品だと思います。通常のハンドクリームは「保湿」を目的としていますが、このハンドクリームは「予防」を目的としています。同じハンドクリームでも目的の違いがはっきりしていますね。
第二部
後半は、ロボットカット?というスタイルをやるそうです。まずは白鳥先生がクリッパーで余分なコートを刈っていきます。
つづいて、今井先生と藤井さんでカットしていきます。
顔はオーソドックスなテディベアに。
完成♪前肢上腕・後肢ホック周りの作り方が独特ですね。
第一部で登場したスンダードプードルの頭部をカット。一度カットしたスタイルにさらにアレンジを加えていく変幻自在な展開です。
前半で作ったスウェルをバッサリ・・!!ケネル風に仕上がりました。
白鳥先生の裏技的なお話が色々聞くことができました。とくにクリッパーに関するお話は非常に内容の濃いものだったと思います。
今井先生の迷いのないスピーディーなカットも素晴らしく、最終的な仕上がりの形に向かって一気に展開されるシザーワークは流石でした。