2015年8月25日(火)、島本彩恵先生による『プードル ショー・クリップ 夏期特別講習』が専門学校ビジョナリーアーツ(東京都渋谷区)にて開催されました。
カット受講者と見学受講者の2通りの参加方法があり、カット受講者は競技会形式で実際にプードルをカットしていきます。
そこへ島本先生が直接アドバイスや手直しをしてくれたり、質問・疑問があればその場で教えてくれたりするので、講習会というよりワークショップですね!
第1部
さて会場に到着しました。学校内に入り、受付を済ませて6階へ…。
まずは島本先生から今回のワークショップについて主旨やルールの説明がありました。
競技会と同じように一人ひとりのテーブルを回って被毛の状態をチェックしていきます。この時点からアドバイスを施す島本先生。
ちなみに、今回参加されたカット受講者はJKCトリマーライセンスA級、B級保有者の方々。カットするクリップもコンチネンタル・クリップが目立ちましたが、中には今年度より新たにショークリップの仲間入りをしたセカンド・パピー・クリップを選択し挑む方も。
全員のチェックを終え、競技がスタートしました。競技時間は通常の競技会と同じく2時間です。
クリッパーをかける受講者を審査していく島本先生。
本来の競技会では良く目にする光景ですね…皆さん無言でクリッパーの音だけが響く会場…でも、今回は違います。
何てったってワークショップです!先生が見て気になるところがあればどんどん声が掛かります。
もちろんカット受講者へだけでなく、見学受講者の皆さんにも解説が入ります。
先生いわくクリッパーを開始して5分~10分あればその人のレベルが見えるそうです。手際や正確さなどが現れる上に、クリッパーの時間が短いとその分シザーの時間が多くなるので、クリッパーが上手な人はやっぱりカットも「なるほど!」と感じるのだとか。
一人ひとり丁寧に分かりやすく、そしてフロアにいる全員に話かけるよう時折ジョークも織り交ぜながら説明される島本先生の話術に、私もすっかり引き込まれてしまいました。
ブレスレットの位置、ブレスレットを作るコツ…
ロゼットについて…
スウェルについて…
体長と体高のバランス…
いいトップラインの作り方…
スタッキングのポイント…
モデル犬選定の重要さ…
プードルのステージング秘話…
成犬になると治る、あの外観的特徴…
セカンドパピーにまつわるアレコレ…etc…etc…
なんだか週刊誌のタイトルのようになってしまいましたが、幅広くいろんな話をされていました。
ロゼットのポイントとしては、ショーカットは筋肉の動きにも影響してくるので、大腿筋の上にロゼットが乗る=動いたときにロゼットが伸縮するということを想定して作るのが大事。
ショーカットは刈りこまないといけない、と仰る島本先生。そして刈りこめる人は様々な表現が出来るのだとか。
スウェルは、輪ゴムをかけた時にゴムがねじれると毛がよれてしまうので注意が必要だそうです。
そしてコームで引っかけて持ってくる(前に出す)よりも指で鼻先に引っ張るのが7だとしたら後ろに下げるのを3、そうすると綺麗なスウェルが出来るそうです。
途中、先生からのアドバイスやそれに伴う質疑応答でカットの手が止まってしまうことも考慮し、特に時間は制限せず終了した方から順番に挙手、そして審査、ということで「2時間を過ぎてもOK!」というルールに変更です。
が、予定どおり2時間で終了する方も。先生と話す時間もありつつ、制限時間で仕上げられるなんて驚きです。
もちろん、審査中も質疑が飛び交います。
先生が実際にカットをしてお手本を示すこともありました。
これは貴重な経験ですね!
今回のMVPは畑山さんでした。おめでとうございます!(^^)
第2部
第2部はスクリーンで写真を見ながら座学の時間です。
ファーストパピー、セカンドパピー、コンチネンタル、イングリッシュサドルと各クリップの解説が続きます。各クリップで質疑応答の時間がありましたが、やはり「今が旬」と表現されていたセカンドパピーに関する質問が最も多かったように思います。
その他にも、海外で体験されたこと、諸外国のトリミング事情など笑いもありのトークが続きとても楽しくてとても勉強になる今回のワークショップでした。
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