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Re: トリマーの生活防衛のヒント

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kotomokai  | 2016/8/29 12:55 | 最終変更
お答え。私の場合は、
”就職活動中のワンちゃんは、教材ってことにして、塾作戦で、きれいにして返す。”

私は、お店の定休日は近所のトリマーさんの学校や塾に自前OJTの形で復学して、ほかのトリマーの人材派遣の方や、他店のスタイリストの方達と、カットの研究会を続けています。
すでに現場でやってる人の為の、キャリアコースってやつ。
だから、専門学校と違って、卒業はありません。
絞られたい奴は、何年でも絞られに来いってスタイル。
首を洗って・・・覚悟の上で・・・
だから、いわゆる専門学校のような絞られ方とは、全然違う。
周りもストイックな人、多いよ。上手いしね。
そんなに上手いなら、もう練習しなくて良いじゃん!って人がゴリゴリ、やられてます。
だから、育つんだよ。
一番信じられる仲間は、やっぱり、一緒に絞られてる仲間だもの。
トリマー独特の”孤独スパイラル”に落ちなくて済んでるのも、そのおかげだと思います。

理由は、カットの練習をしてうまくなりたいから。
もう一つは、カットの教材という形で、現在就職活動中の保護犬達もボディーを貸してくれるから。
あと、”歳上のブリーダー犬”とかもね。

教材や授業という形に落とし込んで、綺麗にして送り出してあげられるので、ご縁があった仔しか助けてあげられないけれど、綺麗になって帰ることで、譲渡会の成約率アップに少しは貢献できたら、良いなと思って続けています。

ほかのお店で嫌煙された毛玉だらけの汚い仔とか、全然ふつうに来るよ。健康状態がわるくて、ペーパースキンだったり、望まない妊娠をしてしまっている妊婦犬とかも・・・。

それでも、担当した”リ・スタート犬”が受け入れ先を見つけて、今度は普段のお客さんで戻って来てくれたりすると、トリマーやっててよかったな。少しは、”チーム殺し屋”じゃなくて”チーム助っ人”に加勢できたかなって思います。
個人でできることは、せいぜいこのくらいしかできないけど、細く長く、しぶとく続けることならできる。

公の施設を国なり東京都なりが場所を作って、中で働く人は民間でって、場所ができたら、もっと動きやすくなると思うんだけど。
例えば、ドイツみたいに。
雇用だってしっかり産んで、内需拡大にも、ちょっとは貢献できると思う。

横浜の譲渡目的の動物愛護センターは就職できる人は公務員資格を持ってない人は就職できません。
つまり、技術があっても仕事としてつけません。
それじゃ意味ないんだよね。場所があっても。

あとは、ボランティアってことになる。
でも、給料がもらえない形では、長続きできないよ。
ボランティアはあくまでも善意だから、雇用ではないでしょう。

こっちも生活かかえてるから。善意ばかりで動けたら理想だけど、現実がついてこない。
助け方が瞬間湯沸かし器になってしまうから。

むしろ、本来その仕事をする人の仕事量を、取ってしまう場合だってある。バランスが、すごく難しいとおもう。
仕事を振ろうと思ったら、やはり無料で働いてくれる人にお願いしたくなるのが人間だからね。
それじゃ、最初の一番大変な時はまだしも、それなりに収まって来てからは、雇用を産ませるってことを考えると逆効果ってパターンもあるんだよ。
福島とか震災の時にも、ずいぶんボランティアに行ったけど、果たして正しかったのかなって、今、振り返ると、逆に考えちゃう。
自分が無料で手伝ったことで、本来の仕事をする人の仕事を横取りしてしまったのではないかって。ちょっと、今になって心配してます。

ちゃんと細くても長く、職業として続けられる方法を、模索した結果、私の場合は、”自前OJTってことにして、塾作戦”に落ち着いてます。

例えば、今度移転する新しい築地のスペースは公が作って、中で御魚を切ったり流通させるのは民間だとおもうんだけど、それの動物愛護バージョンのような場所がオリンピックまでには、遅くとも出来たら一番いいのになって思ってます。

一気に大きな場所をドカンと作るのは無理でも、小さな場所が点在する形で、それぞれの地域に一か所くらい、雇用の場所として産まれてくれたらいいのにと思います。

沢山ある、昔コンビニだった場所とかの居ぬき物件を、動物の譲渡目的の保護センターというか、保護犬ショップみたいにして、雇用を産めたらいいのにね。
閉店しちゃったファミレスの居ぬき物件を、内装も必要最低限、DIY建て替えみたいにしたら、出来ない話じゃないと思うけど・・・。

そうしたら、塾作戦とか、まどろっこしいことをしなくても、毎日「マグロ人間」のように仕事ができるのに。
止まったら死ぬ~、じゃなくて、ハサミ置いたら死ぬ~・・・的な。

そっちの方が、よほど健康的な疲れ方ができると思う。
ヘロヘロになるだろうけど。
実際、カットの研究会の後のビールは、飛び切り上手いよ。
それが、本職になるなら、毎晩、祝杯だよ。
心配してた仔を助けまくって、固定の給料がもらえて、将来設計がたてられるように社保とかも完備なんて。

そうなったらきっと、働く人も長く定着してくれるだろうから、ゆっくり人材教育だってできる。組織を構成するジェネレーションも偏らないから、組織の発想の引き出しや、懐だって広くなる。
男女の雇用バランスも良くなれば、女性が産休だって取りやすくなる。トリマーの未婚率や、離婚率だって変わってくるだろうね。
子育てしやすい職種になれば、新しく入って来てくれる人も増える。
と、またそこで、組織のボリュームも太る・・・。
組織内のボリュームが増えれば、自然に自助バランスのとり方も上手くなる。
いいことずくめなのに、なぜやらないんだろう。

私には若い女性しか働けない職種、職場って、その辺がギスギスなんだとおもうの。その裏返しが「若い人の職場」に見えて仕方ない。
若い人しかいない=産むなり、介護なりが始まったら、続けられない職種なり職場ってことでしょう?
ボリュームが無いことの裏返し。

でもね、そんな公の保護犬ショップの話・・・どこからも聞こえてこないから、まだ100年ぐらい待たなきゃダメなのかな。
夢のまた、夢だね。望んでも無理だね。

私、魔女じゃないから、100年後じゃ、死んでるよ。

とりあえず、今日、今、明日、自前でできることを続ける。
そして、明日は塾です。台風なのに・・・。
恵比寿ビールと割けるチーズぐらい、今のうちに買っておこうかな。
天気予報によると、土砂降りの中、たどり着く羽目になるんだろうし。泳いで行こうかしら?!
そのぐらいのご褒美は、罰、当たらないよね。

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