さて・・・
前々回は石油系の界面活性剤なんて分類は使わないようにしましょう!とお話ししましたので、次は高級アルコール系ですね。
もうすでに「わ・か・ら・な・い・・・・・(T_T)」
となっている方が多そうなので、ちょっと復習しましょう!
こちらの図をご覧ください!
界面活性剤の成分を正確に分類するとこんな感じになります。
これは分類名になるので、皆さんが良く聞く成分名は書いていないですね(^_^;
高級アルコール系ならば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、などが成分名になり、基本的なシャンプーの特長はこれらの成分がどれだけ入っているかによって決まります。
さて・・・
高級アルコールの特長としては、第一に価格が安く洗浄力が高いということです。
「安いというと悪いもの」というイメージがあり、高級アルコールは使わないほうが良いと言われるメーカー様もいらっしゃいます。
しかし、強い脱脂力があり・起泡力(泡立ちをする力)は抜群です!
ですから、通常よりも汚れの度合いが強い場合や脂汚れが多い場合には高級アルコールが含まれているシャンプーを選択することをオススメします。
さらに、泡立ちが高いということは、皮膚上で擦って、泡立たせる必要がなくなるので、物理的な刺激性が低くなるというメリットもありますので、そのような目的で添加されていることもあります。
ただし、配合量が多い場合や、高級アルコールの中でも分子量の小さいもの(ラウリル硫酸のほうがラウレス硫酸よりも小さい)の場合は、化学的な刺激性がより強くなるため、皮膚にトラブルを抱えていたり、アレルギー素因のある犬への使用は控えておいたほうが無難かもしれませんね。
なんとなくわかってきたでしょうか?
次回はアミノ酸と石けん系についてお話します!
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