ペットサロン、トリミングサロン開業者皆さんが通る大きな壁がトリマーの求人採用ではなでしょうか。
特に、正社員がいてくれたらいいなと思っているオーナー経営者も多いと思いますが、
売上げの少ない小さなサロンや開業当初の状態では、どうしても問題になるのが「賃金」ですよね。
以前「求めた方が負ける」という話をしましたけど、
求人の場合も同じですよね。
小さなトリミングサロンや開業当初の場合、
売上げから考えると、支払える賃金がどうしても少なくなってしまいます。
「ペットサロン < 面接トリマー」
面接に来たトリマーが若い場合は、やはり面接者の両親が、安定してて給料の良いところに行ってほしいと願っていますので、色んなサロンや動物病院併設のサロンを比較した上、好条件で働けるところに流れてしまいます。
そうなると、給料を多く出せないサロン経営者は、人材不足でどうしても来てほしい!でも面接者から内定を断られるなんてこと多々あります。
NEOも開業当初こんなことがありました。
カットも一人で最後まで仕上げができない新卒者だったんですけど、人手が足らなかったのでどうしても欲しくて採用をだしたんですよ!
それで内定の電話をしたら「あ?そうですか。。。ちょっと考えさせてください」って言われて、
その後お店に来たんですけど、
ココは社保はあるんですか?とか、給料が安過ぎだからもう少し上げてくれたら、ここに来るのを考えても良いとか(笑)ボーナスはありますか?とかばかりを聞かれて、
技術も経験もない新卒者に、だいぶ下に見られて悔しかった経験があります(笑)
それがお店が軌道に乗り、待遇が良くなると、
「ペットサロン > 面接トリマー」
技術も学べそうだし、給料も良いとなると、どうしても入りたい!っという人がどんどん面接にきて、ペットサロン側が良い人材を選び放題になり、面接者が必死にアピールする状態に変わってきますよね。
連休が近づくと、色んなスクールから研修をさせてくれないかって問い合わせも多いですしね?!
経営者は、お客様の数は増やし、カットして売上げを上げていくという過程の中で、
どうしても、自分一人でカットすることが難しくなる時がきますよね。
その売上げが伸びきらない時が一番キツイ時ですよね。
自分でさばけないから人が欲しくても、そんな大盤振る舞いできるくらいの頭数がいるわけでもなく、
自分一人でもまわせる日もあるけど、忙しくて回らないの2つのうち、一ヶ月の中で自分一人でできる日の方が多いけど、忙しい時に備えてどうしても今のうちに人材を確保しておかなければいけない、、、
その境目の時は、下手したら、自分の給料を減らしたり、赤字覚悟で人を雇うなんてことも考えないといけませんからね?
NEOは、その売上げが伸びきらないけど、忙しくなってきたときの初めの求人が一番難しかったですね?。
カットが下手でもなんでも人手が足らないから、来るもの拒まずでどうしても入れたい。
↓
やっぱりカットが下手でお客様の評判が悪化する、、、
↓
売上げが低迷し、思うように上がっていかない、、、
↓
売上げが上がらないから給料も上げられない、、
↓
せっかく耐えて耐えて育てて、ある程度成長してきたな?っと思った頃に、従業員が賃金に対して不満を感じ、辞めていく、、、
この繰り返しの負のスパイラル!!こんな時期がありました(笑)
じゃあどうやってNEOはその時期に、従業員のモチベーションを高く維持し乗り切ったのかっというのが、同じ状況の経営者は知りたいところですよね。
【1】面接時に給料ははっきり伝える
別にお店の売上げがヤバいからとか言わなくてもいいですけど、
今の技術や状況から、うちは高い給料は出せないです。っと面接に入る前にはっきり伝え、それでも良いです!っというなら面接をしますし、そうでないなら面接をせずに終わりにしてました。
どんなに人材がほしくても、ここを曖昧にして引っ張って入社させても、結局働き出してから給料の不満からすぐに辞めていきますからね。
どんなに経験のある人でもモチベーションが低ければ戦力になりませんし。
お互いにメリットがないので、賃金でサロンを選んでいる人は動物病院併設サロンを紹介して終わりにしますね。
【2】技術や経験だけの即戦力を採用基準にしない。
誰でも人件費が発生するから、一人前にカットできる経験のある人材を採用したいと思いますよね。
でも経験や実績のある人間は、当たり前ですけど給料も高くなります。
たとえば、あなたがトリマーの賞を沢山受賞していたり、トリマー歴10年以上あるのに、時給800円と言われたら働きますかね?
人は皆、自分の実績を認めてほしいと思うから、そんな自分の経験を低く見られたら、働きたいとは思えないですよね。
だから、身の丈をわきまえて、即戦力を採用するのではなくて、「採用してから育てる」っという考えで面接していました。
【3】お客様にしっかり伝えて「育てる」
上で書いたような子を採用した場合、ケガのリスクも上がりますし、お客様からの評価もサロンとして下がってしまい不安ですよね。
かといって、カットの技術がないからと補助ばかりやらせていては、いつまでたっても技術が成長しないので、
お客様に、経験が浅いからこのトリマーで良ければ1000円割引しますと伝えて、それでも良い!っというお客様のワンちゃんをどんどんカットさせました。
【4】経験よりも「人柄」で採用する
経験があると、人って前のサロンと比べたり、オーナーより実績や年齢が高いと、どうしても我が強くなりますし、経営者を下に見て、言う事を聞いてくれなくなりますよね。
また、我が強くて不満を持ちやすいと、同じ環境で働いているトリマーに愚痴ばかりもらし、周囲のやる気やモチベーションを下げてしまいます。
そうなると、従業員を引き入れて「一緒に辞めよう!」っと勧誘する人だって出てきます。
だから、面接の時に「アルバイトでも良いので、前の職場で店長はどんな人だった?」とか「嫌いな先輩とかいなかったの??」とか「友達とか家族ってどんな人」って話をします。
もし面接時に、「批判や不満がでるような人」は、採用して自分のサロンで働き出しても、同じように不満を持ち、周囲に愚痴をこぼすようになります。
だから、そういう性格の子は、周囲に悪影響になるので採用しませんね。
一番良いのは、「性格が優しい」、「○○さんは凄いです!と人を尊敬できる子」「前向きに物事を考える子」こんな人柄なら、やる気を出させてあげればすぐに技術は上達しますから、即採用しますね。
学生時代に何か頑張ったことはありますか?ってよく面接で聞かれると思いますけど、コツコツ前向きに努力できる人材なのかを判断したいからこの質問をするんですよね?
【4】「大きな夢」を持った子を採用する
NEOが絶対に聞く事ですね。
夢がない子は、毎日繰り返しやってきて、たいして変わらない仕事に対して慣れてくるとやる気がでなくなってしまうものです。
こういう子っていうのは、「目標」がないので、給料が上がったかどうかでしか自分の成長を確認できなくなりますから、給料が上がらなければそれだけでモチベーションが上がらなくなります。
大きな夢を持って仕事に取り組む子は、サロンが持っている夢とどちらも共有して、一緒に叶える場所だとよく話します。
賃金以外の部分で、そこで働く「理由」を持たせ、お互いの夢を共有し、叶えられる場所だという認識を共感できる子は、皆が同じベクトルを向いて努力していけるので、まず夢を持っていない子は採用しないですね。
夢を持って入って来た子は、小さな目標や課題をあげると、高いモチベーションを維持して仕事に取り組みますので、吸収力も早いです。
お店側の夢というのは、お店がまだ開業当初だから給料も安いけど、一緒に頑張って給料をどんどん高くしていきたいとか、
法人化して社保完備にしたり、ボーナスを出せるとか福利厚生をしっかりしていきたい。
そのために、初めは辛い時期だから苦労もかけるかもしれないけど、一緒に頑張っていかないか?っという思いに納得し共感してくれた子っていうのは、
やっぱり賃金で来ていないので、辛くても一生懸命頑張ってくれます。
この4つを面接時に話し、共感してくれるスタッフを増やしていくのが、NEOの採用条件ですね。
賃金が低いときでも頑張ってくれますし、そのおかげで業績が上がってどんどん給料も上がっていくと、やっぱりお互いにモチベーションが高い状態でお店が回っていきますからね?!
本当に技術や経験なんて関係ないです。
やる気があれば人は必ず成長しますし、
技術があっても、自分の技術や経験に浮かれて目標のない人材は、その時点で成長が止まっていて、伸びしろがないですから、サロンを成長させる上で足を引っ張るだけですし!
履歴書を見た時に、何社も1年以内でコロコロ変えている人間は、そういう性格の人ですから、自分のサロンで採用したとしても同じように必ず辞めて行きます。
どんなに採用したい人材でも、賃金で入ってもらおうとしない!
賃金以外の夢や共有できる目標に共感して来てくれる人を採用する!
これが、トリミングサロンの成長過程で必要な要素ですかね?。
最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。
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