ある父親の嘆き・・・

一家の大黒柱である父親は、ひと月に一回駅前の 〇〇ビューティーというこの辺では一番安い床屋 に通っており、実は密かにそれが楽しみの一つな のである。

しかし妻からは毎回「そんな薄い毛の どこを切るのよ？もったいない！」と嫌味を言わ れ続けストレスでさらに薄くなってきている・・・

⇒床屋代　1,000円也

一方愛犬トイプードルのカトリーヌちゃんも毎月 近所のペットサロンに通っている。家族のアイドル だけに妻の財布は比較的緩い。そしてたいてい連れ ていくのは父親である。 　⇒サロン代　6,000円也
父親は毎回不満に思うことがある。それは散々文句 言われている自分の床屋代が1,000円なのに、愛犬 カトリーヌはなんと自分の6倍で6,000円も掛かって いるのだ。「俺の半年分だ・・・とほほ・・・」

世の中にはきっとこのように不満を感じている父親が たくさんいるのでしょう。

しかーーし、 我々トリミング業界目線ではそうは思えないのである。 理由はこうである・・・

安いと思われている父親の床屋代はたしかに1,000円 ではあるが、その施術時間は10分間。つまり1分あたり 100円である。 　⇒施術してくれた人は一般の理容師さん

一方カトリーヌのトリミング代金6,000円の施術時間は 120分掛かっている。つまり1分50円なのである。 　⇒施術したのは店で一番早いベテラントリマーさん

※皆さんはもうお気づきでしょうが、理容業界では最低 　価格的に思われている1,000円理容1分100円に対し、ベテランでしかもそこそこ早い仕上げのトリマーが1分50円という半分の稼ぎにしかなっていないのです。 しかし哀れな父親をはじめこの家族はカトリーヌには贅沢をさせている気分なのです。

ペットサロン業界の改革はこんなところからも見直しが必要なんですね。