あえて言うなら「値上げ」とは「築き上げた価値のUP」であり、逆に「値下げ」とは「自信のない安易な提案」と伝えるべきかもしれない。

特にこのトリミング業界の商品の性格上大量生産できるものではなく、トリマーという技術者にほとんどの施術を委ねられる。つまり今現在は機械ではできない業種なのである。

店内会議などではついつい安易に「売上向上のためには値下げキャンペーンだ！」などと考えがちであるが、ただの値引きであれば安価狙いの人だけが得をし、本当のファンであるお客様は果たしてハッピーなのだろうか？

トリマーとお店が消耗するだけの安易な値下げは避けなければならない。

安易な値下げは「ドラッグ」のように怖いものに感じる。どんどん下に転がる石のように・・・

一方「値上げ」を「築き上げた自信」というトリマーの「価値」として見てはどうだろう。それは「私の技術はペットとお客様をよりハッピーにする」という「価値」である。
日々積み上げてきた努力と実績、そして他店とは違う効果をアピールすることだ。

さらに言うならトリマーはプロのアスリートである。学校卒業したばかりのトリマーとベテラントリマーが同じ価格で良いはずがない。

逆にベテラントリマーが価値を上げなければ若手はもっと上げづらいことになる。

他業界のアスリートに比べれば甘いところはたくさんあるが、どんな業界にも上へ引き上げるプライド持ったプロの存在がなければその業界は伸びない。

※トリマー業界も他業界のアスリート達のように、上へ引っ張る存在がもっともっと登場してきて欲しいと願っております。