みなさんシャンプーを楽しんでいますか??
先日のセミナーでは、Bubbles Dogの長瀬さんに顔周りのカットを極めるという内容で、モデル犬を用いた実演を行って頂きました。
モデル犬の場合は、ベージングの必要がありませんが、実施の犬ではシャンプー剤の選定から、ドライイングの方法まで様々なポイントがありますよね。
今回は、洗浄作用だけではなく、仕上がりに影響を及ぼすその他の界面活性剤に関するお話です。
目的は、被毛の滑りを良くすること、被毛の補修、シャンプーにより変性した被毛を回復することになります。
被毛の滑りを良くするためには、帯電防止剤(静電気の発生を抑える)としてカチオン系(陰性)の界面活性剤が用いられたり、乳化成分としてノニオン系の界面活性剤が用いられたりします。
また、油分としてホホバ油やセラミドなどが使用される場合もあります。
また、表面修復作用のあるシリコンや高分子ポリマーが用いられる際も、この効果を増強させることが目的です。
被毛修復作用を持つものは界面活性剤にはありませんが、加水分解のコラーゲンやシルクなどはドライヤーの熱に対して被毛表面の変性を防ぐ効果があります。
但し、ドライヤーによる犬の被毛変性に関しては温度の関係もあるため必ずしも起こるわけではないということもポイントの1つです。
ここに関しては、また別の機会にお伝えしますね。
シャンプーにより変性した被毛の変性に対する修復作用する場合には、保湿剤やpH調整剤が有効になります。
保湿剤ではヒアルロン酸やグリセリン、pH調整剤はリンゴ酸や乳酸が作用します。
今回は成分のみ沢山挙げさせてもらいましたが、どこに何が作用しているのか、ケア製品の場合何を目的として使用するのかということを考えることが非常に重要ですね。
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