こないだ質問があり、その返答で書いた内容なんですけど、これからトリマーとして独立を考えている人や、すでに独立したトリミングサロン経営者の皆に伝えたい内容だったのでアップします。
さて、あなたは、何か新しいことを始めるとき、習う時に、教えてくれる人がいて、
マニュアルや答えがあって、まずは吸収してからでないと不安にならないですか?
初めてのことを、見たままの自分の感覚だけでやれない人って多いんですけど。
これって日本のテスト中心の教育体制のせいで、自分でビジネスをやるという人の数が他の国から遅れている理由でもあるんですよね。
たとえば、英語を学ぼうとしたときに、あなたなら何から始めますか?
多くの人が、「文法や単語を知らないと話せない」と考えて
知識のインプットばかりに時間をかけます。
そういう人の多くが、いざ外国人を目の前にして話そうとしたとき、
文法を気にして頭で文章を組み立ててから話すので、言葉が出てこなくてうまく会話できないってことないですか?
じゃああなたは今日常的に話している日本語ってどうやって学びましたかね?
日本語ってすべての単語の勉強なんてしないでもいつの間にか話せるようになりましたよね?
子供の時って、何が正しいかなんて考えずに、見たり聞いたりしたことを真似しながら、口に出して発することで体で身につけてきました。
それが大人になる人生の中で、いつも答えが1つで、これが正解という教わり方をしてきて、それが染み付いて当たり前になっています。
たとえば、トリミングスクールでは、ハサミはこう持つ。トイプーのラムクリップはこうカットするって何でも答えが1つの教えられ方をしてきたかと思います。
これが正しくて、それ以外は間違っているというのが当たり前で、テストだって答えはいつも一つでしたよね。
社会人になればマニュアルやルールがあり、
接客だってこれが正しい、これは間違っているという教わり方の中で、それに疑問を持たずに受け入れて、何度も繰り返す生活をしてきましたから、
言われた通りルール通りの事ができるようになったら一人前で仕事ができると言われ、自分でも仕事ができると思う。
だから、何か新しいことを始めるときに、「間違い」を恐れて、正しい答えがないと不安で、正解を頭に入れてから行動しようとしてしまいます。
逆を言えば正解やマニュアルがないと行動に起こせないんですよね。
たとえば、トリミングサロンで使っているドライヤーが壊れたら、あなたは自分でトライして直しますか?
それとも、専門性が自分は学んでこなかったからできない!っと諦め、ドライヤーのメーカーに修理の依頼をだしますか?
上の話の通りの考え方をもった人なら、ほぼ間違いなく業者に修理の依頼を出しますよね。
自分が学んでこなかったことは知識がないから自分でどうすることもできないと考えていると思います。
でも、ビジネスに絶対的正解ってないですよね。
たとえば、つい何年か前は、このやり方が一番良しとされてきたことが、時代の流れの中で、今じゃ使えない方法って沢山あるし、
昔は、そんなの非常識とされてきたことが、今では常識的な方法になっていることだって沢山あります。
たとえば、「靴の通販サイト」ってありますよね!
昔は目の前で商品に触れて試してから買うというのが普通で、
写真と説明だけで、靴は「ネット通販なんかでは売れない!」と言われてましたけど、
今じゃネットで靴を買うなんて当たり前になってますよね?
それと一緒です。
特に自分で商売をやるときは流行り廃りの流れも早いですし、
競合と同じことをやっていても埋もれて見向きもされませんから、
非常識の考えのほうが、ニーズをつかみやすい時も多々あります。
また、学ばなくても自分のひらめきだけで、まずは行動に起こせる姿勢のほうがビジネスチャンスにつながりやすいと考えています。
それに、ビジネスの現場では、人それぞれ同じことをしていても、その過程や方法が違うことだってたくさんあるので、いつでも答えが1つってことはないですよね!
だから、僕は、自分が知らない知識や経験のないことを、誰か知っている人に、これが正しい正解だと教えてもらい、
頭で完璧にしてからでないと不安で行動に移せないっという考え方を直したくて、
自分が知らないことでも、失敗を恐れずに感覚だけでまず行動に移すような考え方ができるようになるのに、だいぶ苦労しました。
経営者に大事なことは、頭で考えて完璧にするよりも先に、リスクを恐れずにまずは行動することだと思います。
思い立ったが吉日!チャンスは波平さんの一本の毛を掴むのと同じで止まってはくれません。
良いアイデアが浮かんでも、同じことを考えている人は世の中に沢山いますから、頭で考えてからでは先を越されてしまいます。
もちろんリスクを恐れずにまず行動というのは、何も考えずにすぐにお店を出すことではないです。
お金がかからないことでも行動できることって沢山ありますよね?
たとえば、内装業者に何件か行くとか、チラシ作成会社に行くとか、ロゴ作成とか、色んなとこにまずは会いに行って、実際の金額などを聞くとか、
まだ自分の考えがまとまっていなくても、恥を捨てて、なんも知らないド素人なので教えてくださいスタンスで、飛び込んでいくと、
どんどんリアルな情報が集まってきて現実身を帯びてきて、自分のモチベーションも上がってくるものです!
さっき英語の話をしたんですけど、文法や単語ばかりを勉強してたら、楽しくなくて、途中で止めてしまいますよね。
トリミングサロンの開業も、それと同じで、開業の方法ばかりを学んだとしても、
実際に行動にうつして、家賃相場だとか内装費用だとか、リアルの情報を入れていかなければいつまでたっても一歩が踏み出せずに時間だけが過ぎると思います。
独立開業に答えなんてないですから、店舗を持つ前に頭に一生懸命情報を叩き込んでも使えない情報で終わってしまいますからね。
トリマーとしてどこかで働いて経験をつんで、いつかは独立したい!っと考えているけど、
一歩が踏み出せずに行動できないって人は、「完璧主義脳」になっていないですか?
NEOはこの、誰かに答えを教わってから行動する「完璧主義脳」は、「使用脳」だと思っています。
使用脳って言うのはNEOが作った呼び方なので簡単に説明すると、
経営者からすれば、言ったことだけを一生懸命忠実に作業してくれる従業員のほうが使いやすくて良い!っって思いますよね?
だから、経営者はマニュアルやルールを作って一方的に押し付けてその通りに行動させます。
従業員がマニュアルやルールと違うことをすれば、間違っていると指摘しますよね。
そうやってどんどん従業員が自分の考える通りの行動をするようになってくれば経営者からすれば楽になります。
でも、自分が独立して経営者側になりたいのなら、そうやって洗脳されていつの間にか染み付いた「使用脳」の考え方をすてなければ、
独立すれば自分より上に上司や先輩がいるわけでもないので、不安で何も行動に移せない従業員で終わってしまいます。
いつのまにか洗脳されて染み付いた「使用脳」をまずはすてなければいけませんよね。
頭で考えるよりもリアルに行動するなかで学んでいくほうが良いですよ?
これからトリマーとして独立を考えているのなら、忘れないでほしいことがあるんですけど、
別に何も知らないとか、予定がはっきりしてなかったら色んな会社に聞きに行っちゃだめってことはないだす!
相手が企業だろうと、個人だろうと商売には関係ないですからね!
NEOも初めて起業したときは個人事業主でしたけど、
相手が株式会社だとうと、老舗企業だろうと、
お互い人間以外規模なんて関係ない!っと思って、普通に電話して取引の営業電話をしていましたからね。
見た目を気にする人がけっこう相手の規模とか気にするんですけど、
別に会社の資本金が少なくたって、ロゴマークがなくたって、会社のパンフレットがなくたって、はっきりいって商売には関係ないです!
ホームページがきれいじゃないからとか、店舗を構えてないからとか
そういった見た目って本当に関係ないですよ?(笑)
最後は「人」だと思っていますから、いくら資本金が少なくても「熱意」が相手に通じれば信用してもらえますし、常識ではこうなきゃいけない!って考えは捨てたほうがいいですよ?
最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。
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