NEOがどんなに従業員にイライラした時でも絶対に言わない、言ってはいけない!と思っている言葉があります。
それは「辞めれば?」です。
「気に入らないなら辞めれば?」
「もう来なくてもいいよ」
もしあなたが本当に使えない、どうしようもないから辞めて欲しいと思った相手にしか絶対に口にしてはいけない言葉だとNEOは思っています。
その一言で負った従業員との信頼関係を回復するには、かなりの労力と時間がかかりますからね。
皆さん人生の中で一度は経験あると思いますけど、
人って一度失った信用を取り返すのって本当に難しいですよね。
この人は信頼できない!っと判断した相手が、その後どんなに行いが良くなったとしても、心から相手を許して、以前と同じ関係になるのってなかなかできないことですし。
トリミングサロン、ペットサロンを経営している方は、
おそらく開業してから、色んなことで悩んだ経験があると思います。
自分がお店を開業してからお店にかけた思いとか、苦い経験が山ほどある場所だからこそ、
そんな思いも知らずに、毎月安定的な給料をもらい、好き勝手言う従業員の態度や気に食わないことがあると、
経営者の最大の権力であり、最終兵器である「じゃあ辞めれば?」を口にしたくなるときってありますよね。
NEOも昔は、すぐにその権力を振りかざし、従業員が何か意見してくると、その絶対的権力を人質に、自分の意見を通していました。
でも、辞めれば?っていう言葉は、逆を言えば、
「あなたはただの雇われの従業員でしかない。必要不可欠な存在ではない」って言ってるのと一緒ですよね。
お店が繁盛する一番は、経営者と同じ考えや責任感をもって行動する経営者の分身が一人でも多くいるお店だと思います。
どうしても雇われている従業員の立場からすると、自分がお金やリスクを負って開店したお店ではないので、「自分のお店だ!」「このお店に一生ささげる!」っという意識を持って最初から仕事してくれる子ってなかなかいません。
だからこそ、従業員教育をして、経営者と同じような高いモチベーションで仕事してくれる従業員を育成することが経営者の仕事でもあります。
同じ接客やカットの中でも、この「自分のお店だ!」っという思いがなければ、
「お客様に喜んで本気で帰ってほしい!」とか
「驚くぐらい可愛いカットをしてあげたい!」とか
経営者が思っている考え方で仕事する従業員はいませんよね。
また、従業員側にも絶対的「人質」を持つ状況もあります。
たとえば、すごい仕事ができてお客様ウケもよく、経営者からしたらその子がいるから本当に助かる。
その子が辞めた瞬間から、お店が回らなくなるという人材がいたとします。
経営者の言動、行動の中で気に食わない不満があれば、
従業員の心の中では、「私がいなければこのお店はどうせ回らなくなるでしょ」っと思っていますので、
何かあったときの最終兵器として、「もう辞めます!」を使います。
不満に対する反抗として、一時の痛手だったとしても後悔させてやろう!っと思うのが人間ってものですよね。
世の中、まったく生き方や性格の違う人達が集まって集団を作っていますから、
誰しもが、「自分が特をしたい」っと思っていますし、「自分が可愛い」んですよね。
だからこそ、「求めたほうが負ける」っという仕組みで世の中の利害関係が保たれているんですよね。
たとえば、相場5000万の一戸建てが、その会社のキャンペーンで2000万で売り出されたとします。
購入者からすれば、5000万のものが2000万で買えるならほしい!っという欲求が生まれますよね。
売主からすれば、その価格なら他にも欲しいって人が沢山いるのですから別に誰に売ったって良いと思います。
購入者の「買いたい!」という欲求と、売主の「買ってほしい!」という欲求がぶつかった場合、上記の例だと、購入者のほうが欲求が強くなりますよね!
逆に、、相場5000万の一戸建てが、6000万で売り出されたとします。
購入者からすればもっと安い一戸建てがほかにも沢山ありますから、どうしてもその一戸建てがほしいと思わなければ買いたい!っという欲求は薄くなります。
売主からすれば、相場より高くて買いたい!っというお客様が少ないので、「どうしても買ってほしい!」っという欲求が強くなります。
だから、この場合だと、売主側のほうが欲求が強くなりますから、「少し値引きしてくれたら買っても良いよ」っという購入者の条件に従ってしまいますよね。
求めていない方が、自分の意見を通しやすく、求めているほうが、相手の条件に従うっという関係で世の中の色んなことが回っています。
経営者は、自分の右腕として自分の分身として働いてくれる従業員がほしい!っと思う反面、
いざ、そういう従業員に育ったなら、経営者側の「辞めて欲しくない!」っという欲求が強くなりますから、従業員のほうが自分の意見を通しやすい環境にさらされるリスクを背負っているってことです。
経営者と従業員の関係は、経営者が絶対的に上ということはないですし、NEOは同等の関係だと思っています。
時には、経営者より従業員の立場が上の例のように上になってしまう場合だってあります。
そんな中で経営者は、いつでも従業員が尊敬し、ついていきたい!っと思える人格を持っていないといけないですし、従業員が成長する以上に経営者自信が成長していかなければいけないと思っています。
そうやって尊敬される経営者になるために、
「じゃあもう辞めれば」の一言は絶対に口にしてはいけないですよね。
その経営者の一言で、従業員からすれば、一気に経営者を信用できなくなってしまいますし、経営者についていきたい!っとは思えなくなってしまいます。
一度信用できなくなった経営者が、その後どんなに頑張って、表面的な関係は回復したとしても、
従業員からすれば、心底完全に相手を許し、尊敬できることってやっぱりないですよね!
従業員が長く勤めてくれて、自分が認める人材に成長したとき、
いつ「もう辞めます」っという切り札をだされるのかにドキドキしなければいけなくなってしまいますから、
そうならないためにも、何があっても「じゃあもう辞めたら?」を口にしてはいけないですよね。
NEOは今絶対に口にしないと誓ってから、従業員は誰一人として辞めていないですし、辞めたいっという子もいないです。
辞めたくなったら言えよ!っていうと、
「辞めろって言われても辞めませんから!」って言われます(笑)
自分のお店だからといって、経営者と従業員の関係はいつも対等。
昔のブラック企業のように、経営者がなんでも意見を通し、辞める人材がいる前提で、どんどん新しい人材を供給すれば良いという時代はもう終わったとNEOは思っています。
特に小さいお店だからこそ、
従業員を大切にし、経営者と同じ考えや責任をもって行動するモチベーションの高い従業員を育て、長く同じ仲間でやっていく。
これがお店を大きくしていく際に大事なのではないでしょうか。
最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。
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