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経営者の心構え : 安さを売りにするトリミングサロンは誰も幸せにならない理由
投稿者 : NEO 投稿日時: 2015-09-23 (8407 ヒット)



どうも〜ペットサロン、トリミングサロンの新規立ち上げから、既存サロンの経営改善コンサルを行っているNEOですよ〜!





突然ですけど、あなたのサロンの料金設定は、何を基準に決めましたか??






僕が開業当初からずっと守っていることがあって、
ここだけは譲れない!っていうのがあるんですけど、そこから話してもいいですかね。





それは、

「自分のお店で働いてくれる従業員も、お客様も皆幸せになってもらう」ってこと!!






経営者と従業員、お客様は常に三角関係で結ばれていて、



この三つって生活している中で、全部誰しもが当てはまる事ですよね。





お客様がやってきて、サービスを提供し、その対価をいただく。

その売上げから給料をもらい、

その給料であなたが飲みに行ったら今度はあなたがお客様になり、そのお店の売上げに貢献する。


もしも、開業当初など安定しないとき、経営者自身が収益が経つまで副業でバイトをしたら今度は、従業員にもなるし、

自分のお店のお客様だってどこかで従業員として働いているんです。





一人一人が皆この三役の面を持っていて、その生活の中で、お金ってぐるぐる回っていますよね!



逆を言えば、皆が幸せになる三角関係が築ければ、その分お金が流れてくるし、誰かが不幸になれば、三角関係が崩れて、結局経営者のあなたが苦しくなるってことです。





三角関係の中で、誰か一人が自分だけ幸せになればいいよ!ってなると、誰かが損をし崩れてしまいます。



だから、経営者はこの三角関係をうまく調整していかないといけないポジションです。



一つ例を出しましょうかね。



安さを売りにして成功したある大手居酒屋チェーン店で不祥事が出たのもこの三角関係が崩れたのが原因です。




お客様は、そのお店の低価格なメニューに惹かれてやってきました。



そのお客様達からすると、近隣に色んなお店があるのだから、

「もっともっと安くしてよ!安くないんだったら、他のお店に行くからね!」っという間接的な脅迫が入っていますよね。




そうやって店舗側はお客様が来てもらうために、他店よりも安くして利益を出すために、「人件費、サービス提供にかかる原価、家賃などの固定費」を企業努力によって極度に低くするしかないです。




でもここで問題なのは、そのエリアで目新しい地域最安値を売りにしたお店を開店したとしても、すぐに競合他社に真似されて値下げ競争に巻き込まれてしまいます。




また、安さだけでつながっている関係は、良いサービスをしても満足度を上げることが難しく、逆にちょっとでもミスをすれば、安いからしょうがない!っという不満足が生まれるものです。



それに、どの商売も競合店が近隣にできる可能性もありますし、



そのままにしていたらお客様が減り閉店するしかなくなってしまいますから、客離れを防ぐために企業側はさらに無理なコスト削減を実施しますよね。



人件費削減、サービス提供にかかる原価の削減、ありとあらゆるものを限界までもっていきます。



当然そこで働いている従業員には、そのしわ寄せがきて、低給料での少人数シフトにより過労を強いられます。そりゃあ従業員だって不満が溜まりモチベーションも下がるし、接客だって適当になりますよね。





でもお客様からしたってそんな接客をされたら「やっぱり安いなりで接客態度も悪いね〜あの店は」って周囲に悪い評判を口コミします。





安いというイメージがついたお店は結局この負のスパイラルの中でもがき苦しむ時が幾度となくくるんです。




もちろん頭のいい人は、利益を出しながら破格の安さをし、皆を幸せにできるかもしれませんがね!






でもこれが美容師や僕たちトリマーのような技術職の業種には安さを売りにする方法は向かないと思うんです。






トリミングサロンって、ペットのカットをしていますから、

自分の美容院代よりも、愛犬のカットの方が安いでしょ!というイメージをお客様も持っていますが、





現場を知っている考えを言えば、犬種によって洗って乾かして全身カットして何時間もかかかる場合もあるし、





言葉が通じるわけではないので、前足を極度に嫌がる子だっています。






人を相手にするよりも、ペットを相手にしている方が時間も労力もかかるものだよ〜!っと思っていまいますが。。。






でも、そのお客様のイメージが出来上がっているからといって、お客様に来てもらうために、「安さ」を売りにするのは、ちょっと違うとNEOは思うんですよね。






だって、現実的に時間も労力もかかっているのですから、お客様が喜んで来てくれる価格まで安くやっていたらどうなるのか??





お客様は、当たり前ですけど、どこよりも安くカットしてもらえるなら、残ったお金を別のことに使えますから嬉しいですよね!!





でも店舗側は、一頭仕上げても利益が小額ですから、薄利多売になってしまう。


薄利多売で利益を上げだとしても、一日にカットできる頭数には限界があるし、人数に応じた最大売上げもある程度限界が出てしまうから、当たり前ですけど、従業員に満足いくだけの給料を出してあげることなんてできない。



いくら心の中で、高い給料を出してあげたい!っと思ったとしてもね。






それでは、毎日過労の中仕事をしていても、自分が疲れて頑張った対価としてもらえる給料はいつまでたってもいっこうに上がらない低賃金のまま。。。





休みの日にストレス発散とばかりに、友達や彼氏とプライベートを過ごしたくても、定休料で生活にゆとりが無ければ、ショッピングをしたくても、それをすることすらできない。






おいしいものを食べたくても、使えるお金が少なくてファミレスが限界、、、





こんな毎日では、いくら犬が好きでトリマーになっても、充実した生活なんてできないですよね。





人ですから、息抜きもできずに毎日過労の生活なら、疲れてモチベーションだって上がらなくなりますよね。






NEOがもし従業員なら、そんな仕事辞めて、もっと割の良い仕事はないか?って探すと思いますし、実際に新卒トリマーになったものの、トリマーを辞めて、普通の事務職に転職した人が多いのも、この業界の体制の問題ではないでしょうか。





従業員のモチベーションが下がれば、それが接客やカットに現れて、最終的にはお客様への不満足に直結しますよね。





今度は、経営者のあなたは、そんなやる気の感じられない従業員の態度をみて、イラだちが募り、



もっと早く丁寧にカットしろ!!

やる気がないんだったら辞めちまえよ!!




そんなことを言いたくなってしまうものです。







これでは、従業員と経営者の関係も悪化するし、お客様を含んだ三角関係だって悪い方向にしか向かない。最終的には従業員もお客様もこなくなり、閑古鳥がなくサロンになっていきます。





せっかく夢あこがれて自分のお店を開店したのだから、そんな状況になるのは嫌ですよね??






だから、三角関係の全員を幸せにするには、経営者として、価格を高く設定するという道を選ぶべきだと思います。






高ければその分お客様が減ってしまうのでは?と思う方も多いと思いますが、






高い価格に見合った良いサービスを必死で考えて提供していれば、高くてもファンになってくれるお客様はたくさんいますし、利益が高い分従業員に還元すれば従業員だって幸せになります。






3Kだとか、稼げない割に過労だとか言われているトリミング業界も、もっと未来の若者たちが夢憧れる職業に変えて行くためには、今この業界で働いている経営者の考えを変えて行かないと何も変わっていかないと思うんですよね。







僕も僕のスタッフも別に一流の実績があるわけではないですが、地域で一番高い価格帯でやっています。






だからあなたにだって頭を振り絞って、自分のお店に来てくれるお客様と、自分のお店で働いてくれている従業員の幸せを一番に考えて経営していけば、あなたの価値を安売りしなくたって絶対に成功できますよ。






薄利多売のコストカットに頭を悩ませるのではなく、高い価格に見合った価値作りに頭を悩ませる経営一緒にやっていきませんか?






一人でも増えれば、もっと僕たちのトリミング業界も魅力的な業界になっていくんじゃないかな。







NEOのサロンは、客単価が高い分、スタッフ一人が一日の施術頭数が少なくても、最低売上げ目標は確実にクリアできる状態です。


従業員自身が納得いくカットをお客様に提供できるし、





スピードよりも丁寧なカットに比重を置いているので、ケガもないし、なによりも売上げ目標クリアに対する労働力も少ないし、もし一日の頭数が多ければ、その分給料還元しています。






お客様満足度が高ければ、またリピートしてくれますし、友達紹介者も増えます。






そうやって売上げが安定してくると、

これ良いな〜!っと思った広告、設備や材料をお金を気にせずにいれることもできるし、


それでもっとお客様に喜んでもらえるサービスが提供できる。






頑張っている従業員は入社から3ヶ月おきにどんどん昇級しているし、ボーナスを出してあげることもできる。






社保などの福利厚生も充実してあげられるし、


ボーナスもだしてあげられる。







月に最低一回は、従業員皆を連れてランチに行ったり、飲みに行ったり。







こんな日々の今の状態は、従業員も生活が安定していて、毎日一生懸命働いてくれるし、経営者としても、楽しいとNEOは思ってますが、あなたはどっちがいいですか??

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