出張トリミングサロンを開業しようと思っていますが、そうすればいいのでしょうか??
質問ありがとうございます☆
出張トリミングはうちのお店でもやっていますが、店舗を持たずに、出張トリミング専門店をしよう!っということですね。
うちの場合は、事業としてではなくて、利益をそこで出そうとは考えてなくて、お客様へのサービスの一環として始めたのがきっかけです。
高齢犬の場合だと、やっぱりいつもの生活環境で、自分のニオイがついている場所の方が安心できるし、お客様からしても、近くで見守れて安心できますよね!
都内にはすでに、大手家事代行業者と提携して、出張トリミング事業で成功しているサロンもありますが、付加価値をつけられればおもしろい事業ですよね☆
まず、出張トリミングにも大きくわけて2つあります。
【1】お客様の自宅のお風呂場やカットするスペースを借りてやるタイプ
メリットから話すと、
まず、なんと言っても費用が小額で初められる!ですよね。
机やドライヤーなどトリミングに必要な道具と掃除用具さえ持参すれば商売が出来てしまいますからね☆
ランニングコストだって、店舗を構える場合と違って小額です。かかる経費が全然比べ物にならないですからね!
ただデメリットを話すと、
自宅に招き入れて、人様にお風呂場等を借してでも家でやってほしい!っという需要がどれほどあるのか?っというところです。
これが富裕層の高級住宅地でやるなら、来てください!って人も多いと思いますが、一般の家庭の心理としては、まだまだ壁があるような気がします。
また、犬用バスがあるわけでもないですし、店舗の場合と違って使い勝手が非常に悪いです。
洗う時もずっとしゃがんでの作業ですし、ワンちゃんも自由に動き回ってやりずらいです。
それにブルブルしたときは、結構濡れます(笑)
一日に一軒伺うならいいですけど、事業として、一日に何軒も訪問して、その都度勝手の違う環境で、何頭もトリミングするのはけっこうしんどいですね。
また、トリミング後の毛の処理や掃除に関して、店舗と同じような満足度が与えられるかが鍵になってきます。
【2】移動販売車やケータリング車をトリミングサロンに改造して行うタイプ
よく大きなスーパーやデパートの駐車場で見かける移動販売車のように、荷台を改造してトリミング室を作って、その中でトリミングするっていうタイプです。
メリットは、
コンパクトながら、荷台に犬用バスなどがあるため、トリミングサロンと同じように作業ができるってことです。
改造費用も150万くらいから300万程度で移動トリミング車が持てますから、やっぱり店舗を構えるより費用も少額で開業できますし、ランニングコストだって一度車を作ってしまえば小額でおさえられます。
デメリットとしては、
なんといっても、駐車スペース確保に悩むってことですよね!
昔ながらの住宅地だと、道も狭いですし、お客様のご自宅の駐車場に入ればいいですけど、
改造車は高さもありますから、家の前に路駐しなければいけない場合もあります。
大通りに面しているマンションなどは路駐禁止の場所だってありますし、近隣住民の目もやっぱり気になりますよね。。。
乾かす際にでる獣臭を、換気扇で外に出していれば、近隣トラブルになることだってあります。
お客様のご自宅内でやるタイプも、移動車タイプもそれぞれに店舗と比べると自由度が制限されてしまいますが、
そこに対しての対策がうまくできれば、ランニングコストも抑えられるし、初期費用も小額で済みますから、魅力的なプランですよね☆
さて、この場合動物取扱業はどうなるか??っというともちろん必要になります。
ただ、動物取扱業を申請し、許可がおりる前に担当職員が実際に来て行う「実地調査」というのがあるので、
出張トリミング専門店は、無店舗開業になるので、審査を通るまでが一般の場合と比べるとちょっと面倒になります。
各地域の担当職員によって考え方が違うと思いますので、どうしたら許可がおりるのかを直接問い合わせたほうがいいですね☆
あと、自分一人で始める場合、
「動物取扱業の登録届け」と「開業届け」についてはじめはわからない場合もありますよね。
何か商売を始めるとき、人を雇ったとき、役所等色んなところに色んな届けでが必要になってきますから、初めての経営者にとってはけっこう面倒がいっぱいです。
まず上の2つの違いですけど、
【動物取扱業の届け出】
提出先 ⇒ エリアによって多少違いますが管轄の保健所等に出す場合が多いです。
目的 ⇒ 愛玩保護というのが強いのではないでしょうか。
世の中には、悪い考えをもった商売人がいますよね。
国がそれをまとめて、ルールがなければ、お金稼ぎにペットを使おうという悪い人も出て来ます。ペットを物として酷い扱いをするかもしれません。
そういった悪い考えの人からペットを保護して、ペットが安心して生活できる環境を作ろうというのが、動物取扱業の届け出の真意じゃないでしょうか。
【開業の届け出】
提出先 ⇒ 管轄の税務署
目的 ⇒ これは、事業をして得た利益から正当な税金を払え!っていう目的ですね。
開業後一ヶ月以内に届けをださなければいけないことになっていますが、
個人事業者の場合、届け出を出していなくても、ちゃんとに確定申告をすれば問題ないです。
税金を払う対象が、どこでどんなことをして、いくらくらい稼いでいるのかを税務署が把握しなければ、
黙って商売をして、いっぱい稼いでいるのに税金を払わない不届き者が出てきてしまいますからね!
その他にも、従業員を雇ったら労働基準監督署に届け出が必要になったり色々あります。
面倒なことですけど、個人事業者の方が、法人よりだいぶ簡単ですから、本を一冊買って読めばバッチリです☆
法人は、住所変更とかちょっと変更しても届け出なければいけませんし、個人事業主に比べると、複雑で面倒がいっぱいですからね?(笑)
出張トリミングは小額資金で始められる一個の手段で魅力的な部分があります☆
出張トリミング故のデメリットを克服できれば、お客様も会話をしながら密接な関係を築けますし、サロンに行く手間や安心感を考えれば、リピート率向上できる要素がけっこうありますよね☆
ぜひ、新しい形の出張トリミングの稼げるビジネスモデルを作ってください☆
最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。
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