トリマーの資格をとってからの将来は、皆トリマーとしてどこかに勤めて経験をつみ、将来自分でお店を出すという夢を考えます。
でも開業してもトリミング業界は収入が低く、将来性にかける。
トリマーとして働き続けても低給料で生活ができるのか不安になっているという質問が多いです。
だからこそ、この業界を「高収入が期待できて」「将来性のある」職業だと思える業界にしたいと思いこのブログを書き始めました。
前にも書きましたが、かつて個人事業主が主流でチェーン展開なんて絶対不可能といわれた時代に美容室サロン業界にチェーン展開するお店や年収何千万も稼ぐカリスマ美容師がテレビで注目を集め、今ではその先駆者が作った業界の常識のおかげで、将来性のない業界から、一転して魅力的で将来性のある業界に夢憧れる若者が出ているんですね。
トリミング業界だって、チェーン展開をする稼ぎの仕組みを考えて、もっと広がっていけば、もっと将来性のある業界になれると僕は思っていますし、今の若い男の子が、将来憧れる職業になっていけばいいなと思っています。
でもトリマーの資格を取得したからトリマーになるという道しかないわけではないです。
今日はトリマー資格取得後、歩む将来の道について話したいと思います。
トリマーとして多数の大会に出場し、多くの賞を受賞するなど、トリマーとしての技術を極めていく道。
トリミングサロンの経営者として、トリマーという現場を離れ、経営者としてチェーン展開や事業拡大を進めていく道。
トリマーとしての経験を活かし、トリミングスクールの先生として、未来のトリマーを育てる道。
また、自らがトリミングスクールを開業し、トリミングスクールの経営者としての道。
トリマーの店舗向けに、あなたのトリマーとしての経験の中で不満に思った点から、今ない新しい商品(例えばシャンプーやカラー剤、フード、おやつ等)を開発製造販売するメーカーになり、トリミングサロンの新しい未来を作っていく道。
僕のようにトリミングサロン経営の実績やノウハウをトリミングサロン経営者に教えるコンサルタントとしての道。
トリマーとしてカットをすることで収入を得ようとすると、一日にカットできる頭数には上限が決まっています。
「一人で一日にカットできる上限数」 × 「平均客単価」 × 「一ヶ月(30日)」
が全体の収益ですから、これではどんなに頑張っても稼げる収益性には不安が残ります。
収益を上げるにはスタッフの数を増やすしかないですから。
表面的な収益性だけ議論していては、いつまでたっても稼げない業界というイメージしかもたれません。
かつてゴールドラッシュのアメリカで、金脈を掘り当て一攫千金を夢見た炭鉱者が殺到した時代に、一番儲けた人は誰かというのをビジネスに対する考え方の例として出てきます。
結論からいうと、金脈を掘り当てた人ではなく、この炭鉱者のために「スコップを売っていた人」が一番稼いだそうです。
通常の人は、この炭鉱者とし同じように、周りが儲かるかもしれないよ!という周囲の意見に賛同し、その一面だけで儲かる日を夢みながら一生懸命に金脈を汗水たらして探しますね。
でも本当に成功している人は、この今の時流の中で一般常識にとらわれず、一番必要とされているニーズを見極めてスコップが売れる人です。
これって僕もトリミングサロンを経営している中で、サービスを作る時も常に考えていたことなんですけど、
一般的に多くの人が言ったり考えたりしていることを一般常識としてとらえるのではなく、そういった常識という固定概念の枠から外れていろんなものの見方をすることが大事なのではないでしょうか。
一般常識なんて、多数決で多いほうが常識とされているだけですよ。多いほうが変化すれば、いつでも一般常識がそうでなくなるんです。
僕は思うんですよね。
初めて店舗経営する人は皆経営者としては素人です。
子供の頃自転車を初めて乗ったときに、思い通りに操作できずに何度も転びます。
それでも何度も何度も転んで練習を繰り返すうちに、自分で意識しなくてもいつの間にかまっすぐ走ることができるんです。
経営も同じです。
それにネットで検索して出てくる常識なんて、トリミングサロンで成功している人からすれば稼げる業界ですし、
素人経営のうちにお金がつきて、トリミングサロン経営に失敗した人からすれば稼げない厳しい業界です。
結局人は自分が経験してきた世界でしか物事を見ようとしませんからね。
でもこれからのトリミングサロン業界を変えていくには、人の意見や一般常識とされていることを自分で確かめることもなく、人の意見に流されて諦めるのではなく、
一般常識や固定概念にとらわれずに、全体のニーズを見渡し、新しい一般常識を作っていけるトリマーが必要なんです。
もしもあなたがトリマーとして現在働き、またはトリミング業界に身を置いているのであれば、この考えを持ち、熱い思いで業界を変えていってくれる人が一人でも増えてくれたら嬉しいです。
見方を変えると、僕達のこのトリミングサロン業界にはまだまだ可能性が溢れているのではないでしょうか。
最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。
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