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NEOのひとりごと : ケガが起こってしまった時にどこまで店舗責任で保証するのか?
投稿者 : staff 投稿日時: 2015-03-08 (5098 ヒット)

トリミングサロン、ペットサロンを経営していると、避けて通れないリスクがありますよね。






全身被毛で覆われているワンちゃんに、バリカンやハサミを使っていますし、全員がピタっと止まっている子達ばかりではないですから、予期せぬ事故が起こりうるリスクがペットサロン、トリミングサロン経営にはいつでもつきまといます。





顔を嫌がる子の目の周りのカットや顔バリ、

足を嫌がる子の肉球周辺カット、骨が出ている関節回りのバリカン、

皮の薄い後ろ足股周辺のバリカン、

腹バリ時の乳首周辺バリカン、

施術台からの予期せぬ飛び降り、

脱走による事故、

店内家具等設置物での予期せぬ事故




床屋さんや美容室のように、話がすべて通じる人を相手にし、凹凸の少ない頭だけのカットと違い、




犬種によっても様々な体系、体の作りがありますし、性格も様々な子がいますから、

どんなに経験を積んだトリマーで、慎重に万全を期していたとしても、予期せぬ事故が起こることだってありますよね。





それに、ほとんどの場合施術の間は、ワンちゃんを預かっている場合が多いので、
万が一事故が起こってしまった場合、飼い主様がその状況を見ていない状況ですよね。






どんな状況で起こったかを説明しても、その状況を見ていない飼い主様からすれば、イメージの仕方も考え方も様々ですから、どんな状況でも店舗側の責任を追求する人もいますよね。






そんなペットサロンのお預かり中に起こるケガのリスクで、NEOが今でも最良の答えが出せてないことがあるんですけど、






完全に担当トリマーの不注意であれば、責任をとるのは当然ですけど、

たとえば、施術中に、台から急に飛び降りて「骨折」した場合、

病院で手術をして、抜糸が終わるまでに数ヶ月はかかります。


それまでに消毒やレントゲンなど何度も通院をしないといけませんし、抜糸が終わってから1年間くらいは、レントゲン等でやっぱり通院が必要となります。





NEOが飼っているチワワは、家でソファーから飛び降りた時に、着地に失敗したのか骨折してしまい、


今でいうスカイツリーの近くの動物病院をネットで検索して口コミが良かったのでタクシーで行ったら、結局70万近くとられてボッタクリだった経験がありますが(笑)






普通に治療を完全に終えるまでに最低15万くらいはかかります。



平均客単価5000円のトリミングサロンなら、「30頭分」の施術代がこの治療費で消えてしまうってことですよね。






トリマーが頑張って毎日汗水たらして稼いだ30頭分がこの1回の事故で消えていってしまうんですよ!?残酷ですよね。





売上げの少ない個人店で従業員を雇っていたら、この骨折だけでお店を閉店せざるをえない状況になることだってありますよね。





台からではなく、預かっている間に、設置してあったソファーなどから飛び降りて骨折したのなら、正直お店側というよりも、ワンちゃん自身のシツケ等も関係してきますよね。





それを、店内で起きたことだからと、完全に完治するまで1年近くをずっと責任を負担すべきなのか。





またその1年以内に再骨折した場合は、お店側で起きた一回目の骨折が原因だからと言って、そこまでをも責任をとるべきなのか。






責任負担の範囲ってペットサロン経営者なら皆悩むところだと思います。






それに骨折に関わる治療費をすべて責任を持って支払い、完治したとしても、そのお客様が周りにケガをさせられたと悪評を言いふらす人だっているだろうし、






全員が再度お店を利用するという保証もないですからね。







また、バリカン等でケガをした場合、

直ぐに病院で治療を受けないといけないほどのケガであれば、施術代金をとらないのはわかりますが、





バリカン負けのようにちょっと赤くなってしまった等で施術に関しては問題がなく、最後まで仕上げをしたけど、施術代金はケガをさせたので結構ですとしていたら、





人件費等のコストがかかっていても、その分の利益がマイナスですから、1年を通して数が多ければ、経営者としては頭を抱える結果になりますよね。






本来あるべき売上げがなくなってしまうのですから。







完全にワンちゃん自身の問題で起こった事故でも、どこまで責任をおうのか。






売上げが高ければ、一件のリスクは小額ですけど、個人サロンや開業当初の売上げが少ないうちは、一件のケガや事故が致命傷にだってなりますよね。






中には、事故が起こってしまったお客様が来なくなっても、出すお金がないからと、金銭的な責任は一切行わず、顧客満足度の低い対応で済ませるサロンもあるみたいですが、






優しい性格の経営者なら、悪い評判がたたないように、起こってしまったことに全責任をとって、経営が苦しくなり、最終的にそこで働いている従業員の給料にしわ寄せがくるというサロンもあります。






ペットサロン、トリミングサロンを経営するのなら、このケガや事故への責任リスクとしっかり向き合い、対策を立てていかないといけないですよね。






僕たちのトリミングサロン業界が苦しいのは、こういったリスクと常に背中合わせのサービスを提供し利益をあげていると考えています。






NEOのサロンでは、スタッフ皆モチベーションが高いので、休みの日や就業時間後に夜遅くまで残って、技術練習をしていますし、






不満足にしかならないケガや事故はプロはやっちゃいけない!っといつも慎重にスタッフ達が施術しています。






NEOの立場でいうと、リスクを0に近づけるために経営者としての仕事は、




1頭当たりの施術時間は気にしないで良いように、一頭の料金を高く設定しています。


よく、低料金のサロンだと、次から次へと頭数をこなさないといけないですし、時間ばかりを言われて、




やっぱり人ですから、そんな状況での作業は、疲労で集中力がかけてしまってケガのリスクは高くなりますよね。






だから、NEOは料金は高く設定する派なんです。






頭数の単価を上げることで、一日1人がカットする頭数も少なく設定し、その分一頭に自分が納得いくペースで丁寧に仕上げまでする。






そのために経営者として、料金が高くてもお客様が来てくださるサービスのシステムを作っていくのが仕事だと思っています。






また、従業員に長く働いてもらう労働環境作りも大事な仕事です。




離職率が高ければ、中には経験の浅いトリマーを雇わないといけない場合も出て来ますし、他のサロンで働いていたスタッフは、他のサロンの考えを変えるまでに時間もかかります。






雇ったスタッフが、自分のお店の考えを理解し、行動できるまで育てるにはやっぱり時間がかかりますからね。






1からスタッフを自分のお店のカラーに染めるまで育てるよりか、長く勤めて自分のお店のカラーに染まったスタッフばかりの方が当たり前ですけど、ケガのリスクも低いですよね。




もちろん、それでもケガが起きてしまった時のために保険にも加入しています。






利用規約では、万が一起こってしまった場合の責任負担に関しても詳しく書いて、最初に説明しています。






それでも、実際起こってしまったら、やっぱり利用規約のことは言えず、責任負担範囲をこえて、最後まで全部を保証してますけどね(笑)






NEOは、「ケガをさせようと思ってやってる」スタッフはいませんから、経験もあるし、一生懸命やった結果としてケガが起こってしまったトリマーに対して、NEOが怒ることは一度もないです。






ケガの治療費などのマイナス部分をその担当トリマーに給料から減額して負担させるということも一切やってません。






昔の開業当初のNEOなら、ケガをさせたら「店潰して?のかテメー!!気がたるんでるからケガさせんだろ!!」って怒鳴ったあげくに、治療費はお店側が持つにしても、その利益にならないその施術時間給の給料をカットしていました(笑)






ケガをして落ち込んで、怒鳴られてさらに落ち込んで、給料も減るなど責任までとらないといけないとなったら、安心してそこで働けないですよね。





カットするのも、そこで働くのも嫌になってモチベーションだってあがりません。


それに一度ケガさせた部分のカットがトラウマになり、怖くてバリカンが甘くなったら、カットの仕上がりにも影響が出て来ますよね。





だから気持ちを入れ替えたNEOは、

一生懸命やった結果として起こった最後の責任は全部自分がとると思っています。





責任を持ってあげれば、皆ノビノビ仕事ができるし、思いっきり良いカットをしようと一生懸命できますもんね☆






でも、保険に入っていたからといって、全部を保険で保証してくれるわけではないですし、無料にした施術代金や保険外の負担金だってもちろんでてきます。





気持ちを入れ替えた後、売上げも少なかった時は、全部の責任を自分が金銭面負担するというのは正直経営を圧迫させてキツイ時期もありましたけどね、、、





ペットを預かる上でのケガのリスクに対して
「お客様への責任負担範囲」と「店舗経営責任」の両方を満足させるっていうのが経営者の立場からすると難しくて、まだこれだ!っという答えが自分の中で出せていないのですが、






ケガや事故が起きないことが一番ですし、皆考えていることですよね。






でも万が一起こってしまった時のために、トリミングサロン、ペットサロン経営をしている人は対策を考えなければいけないと思っています。







NEOのところでは上記の対策や考えでやっていますけど、あなたのサロンではどうしていますか?





NEOと違った責任負担範囲などがあったらぜひ教えてください☆

最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。

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