ペット業界が求める「コミュニケーション力」から「マナー」等を掲載!!
コミュニケーション&キャリア・ガイダンス
専門学校の教科書として制作された本書。ペット業界に最も重要なコミュニケーション力について基礎的なことが細かく掲載! 学生の方、新人の方、ベテランの方にも勉強になる内容になっています。
【目次】
はじめに
挨拶と掃除
“5S”の基本
COLUMN 『桜の木に込めた想い』
第1章 コミュニケーション・マナー
*プロローグ 「コミュニケーション・マナー」~良好な人間関係を築くために~
(1) 挨拶と返事
(2) お辞儀の仕方
(3) 笑顔と身だしなみ
(4) 職場での言葉遣い
(5) 電話対応
(6) クレーム対応
(7) ほう・れん・そう
(8) 上司・先輩・同僚との接し方
(9) 席次のマナー
(10) 紹介のマナー
(11) 名刺交換のマナー
COLUMN 『どうせやるんだから文句言わないの』(親子関係)
第2章 コミュニケーションの3つの力
*プロローグ 言葉を「伝える力」~話す・聴く・書くについて~
(1) バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーション
(2) 話す力 話がうまい人とは
(3) 話す力 敬語の使い方
・一般的な敬語表現
・身につけたい敬語表現
(4) 話す力 マジックフレーズ
(5-1) 話す力 プレゼンテーション
(5-2) 話す力 プレゼンテーション例
(6) 聴く力 ハート・リスニングとボディ・リスニング
(7) 書く力 ビジネス文書
・社外文書のフォームと文例(案内状)
・社内文書のフォームと文例(報告書)
COLUMN 『大切な“信友”の忠告が胸を突き刺した日』(友人関係)
第3章 コミュニケーション力と就職活動
*プロローグ 「コミュニケーション力と就職活動」~就職活動についての考え方や心のあり方~
(1) 就職活動の心構え
(2) 就職活動の進め方
(3) 自己分析
(4) キャリアプラン
(5) 履歴書の書き方
(6) 添え状の書き方
(7) フィールドワーク
・フィールドワーク報告書
(8) インターンシップ
(9) アポイントメントのとり方
(10) 面接のマナー
(11) 想定質問例
・補足(面接官に礼状を書く)
COLUMN 『カニは自分の甲羅に似せて穴を掘る』(恩師との関係)
第4章 新入社員教育
*プロローグ 働く幸せ~仕事でいちばん大切なこと
(1) 新入社員教育の目的
(2) 個人情報の保護
(3) 職場のルール
(4) 出勤から退勤まで
(5) 仕事の進め方
COLUMN 『五者であれ』(上司との関係)
資料・データ
参考文献
おわりに
本書に込めた想い
昨春、トリマーJPの中で「トリマーの就活を応援するコラム」を書かせていただいた飯田と申します。ご無沙汰しておりますが、皆様お元気でしょうか。
さて、大学生を対象にした就活本は、本屋さんに溢れていますが、トリマーや動物看護師などを対象にした就活本はありません。なければ作ればいいじゃないか、そういう思いでコラムを連載させていただき、これが契機となって、今春1冊の本が完成しました。
小書のタイトルは、「コミュニケーション&キャリア・ガイダンス」と言います。少々長いので、C&C(あるいはCC)とさせていただきます。
以前から、入学から卒業までの2年間の指針となるような「就活のガイドブック」をつくりたいと考えてはいましたが、まさかそれが教科書として採用されるとは思ってもみませんでした。念ずれば花開くと言いますが、人生どこで転じるかは分からないものですね。
ところで、この「CC」に、私は次の3つのメッセージを込めました。いずれも読者の方に長く記憶していただきたいと願っています。
まず、コミュニケーション&キャリア・ガイダンスの略称のCCです。良好な人間関係を築くためには、コミュニケーションを円滑にできる力が必要。その力は直面する就活はもちろん、入社後も求められます。なぜなら、ペット業界で働くと言うのは、動物(ペット)、飼い主様、ショップオーナー(獣医師)との良好な人間関係づくりに他ならないからです。つまり、コミュニケーションも就活も人間関係構築が目的であると言うメッセージです。
なお、用語の中でお断わりしておきたいのは、一般的にはコミュニケーション能力あるいはコ
ミュニケーション・スキルと呼ぶところを「コミュニケーション力」と表記したところです。
参考文献によると能力や技法(スキル)は、教育訓練によって身に着けることができるから、人の話にうなづくとか飲みに行って人間関係をつくるなどというのは、コミュニケーション能力とは言わないのだそうです。しかし私は、むしろそちらのほうが主題とするコミュニケーションの本質に近いと言う認識ですから、コミュニケーション能力(あるいはスキル)とは言わずにコミュニケーション力としました。
それほどこだわることはないかもしれませんが、能力や技法は、それを使う人の人間性次第で、良くも悪くも発揮されますから、教育訓練を否定するものではありませんが、その根底には人間力重視のものの考え方がなければならないと言う立場です。
小理屈で人は動きません。人間は感情の動物ですから、上から目線の机上の理論で、良好な人間関係が構築できるほど単純ではないのです。ペット業界に限らずどの業界でも、現場と隔離した頭でっかちであってはならない。本書を貫くのは「現場主義」です。
次に、WC(トイレ)のCCです。昨年、トイレの神様と言う歌がヒットしました。それ以前から、整理・整頓・清掃・清潔・躾の5Sは改善の常識で、トイレ掃除を人間教育の一環として徹底させている教育機関や企業もある一方、掃除のおじさん・おばさんに任せ、学生や社員は知らんぷりと言うところもあります。ペット業界は「挨拶と掃除」が基本中の基本であると言うメッセージです。
トイレ掃除で、便器と人間力を毎日磨きましょう、と明るい洒落を飛ばす学校もあります。人間力とまで言うと少々重たくなりますが、掃除から学ぶことは大きいと思います。
最後にメールの一斉送信のCCです。本書は専門学校の教科書として採用されていますが、私としては、就活に悩む方のお役に立てるのであれば、誰に対してもメールで一斉送信したいくらいです。
そもそもトリマーJPでコラムを書かせていただいたのは、個人に対してメッセージを送ると言うことが出発でしたし、今もそのスタンスは変わっていません。従って、在校生も卒業生も転職者も指導者も、その垣根を越えて読んでいただきたいと思います。
また、一斉送信先を社会に対してとすると、必要以上にペットを擬人化する風潮に警鐘を鳴らすとともに、ペットに注ぐ愛情を社会的弱者に対しても向けてください、と言うメッセージも含んでいます。そしてそこに、ペット業界で働く真の目的があるのではないかと考えます。
私が知る限り、ペットに関わる人たちに共通するのは、思いやりの心、もらい泣きできる心、感謝の心を持った人たちです。その“天使の心”が、今この国には必要なのではないでしょうか。
追記
悩みながら、迷いながら、あちらこちらぶつかりながらの職業人人生30年で、ひたすら自分
が追い求めてきた(もちろんこれからもですが)ものを文字に託しました。
内容についての力不足の点は、著者自身が認めるところでありますが、我が分身が多くの皆様方からのご支援により、桜の開花と合わせて世の中にデビューします。想いが先行して上手にお伝えできていないかもしれませんが、一行一行精一杯書きました。
皆様を前へと突き動かす1冊となれば幸いです。
著者記 飯田 一成
ご購入・お問合せ先
株式会社インターズー
TEL:0120-80-1906 FAX:0120-80-1872
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