グルーミングジャーナル
グルーミングジャーナル : スタンダード・プードルのファースト・コンチネンタル・クリップ(頚抜き)
Grooming×Grooming Close Up
スタンダード・プードルのファースト・コンチネンタル・クリップ(頚抜き)
Close Up2 ロゼットのカット
1. ロゼットは下のラインを最初に決めます。犬が歩いたときにロゼットが大きく動いてしまうので、必ずひばらにかからない位置に設定します。
2. テイル幅で左右のロゼットの間を抜きます。テイルセットの幅では広過ぎて犬体の幅が広く見えるので、テイルの中央部の幅を目安にしてください。腸骨が露出しないように気をつけましょう。
3. 後方のラインはテイルセットの位置です。寛骨が寝ていて坐骨が出ている場合は、もう少し下げることもあります。犬体を見て調節が必要です。
4. ロゼットは後望して腰の台形の斜めのライン上に乗っている形です。従って重心も高い位置に持っていきたいので、コームで重心から放射状にケを広げてカットします。カーブシザーを使うと手早く丸みを出せます。
5. クリッパーでロゼットの際を刈ると、立体感を表現できます。
ロゼットはテイルやブレスレットよりも小さいので、ブレスレットやテイルは大きめにしておくとバランスをとりやすいでしょう。形についてはメスの場合は胴の長さをカバーするため、大腿部が広い場合などは真円にこだわらずやや横楕円形にしてもいいでしょう。重心がやや高めなのでロゼットの上面が腰から全体の1/3程度高い位置に来ます。下方をきれいに切り上げると時間が経っても毛が落ちてきません。全体的なバランスを見たとき、ロゼットをパーティング・ラインから離さないことが大切です。
※こちらのページは動画とリンクしています。Grooming×Grooming Close Upでは毎号カットのポイントを詳細な動画で配信中☆ くわしくはグルーミングジャーナルのHPをチェック! トリマージェイピーの犬動画でも一部ご覧いただけます。
http://trimmer.jp/modules/x_movie/x_movie_view.php?lid=89
文:Grooming Journal 39号より 写真:青野勝
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