犬の口腔衛生に関係する細菌の新たな考察の研究...
2014年05月15日 パイプ名 : JP PET NEWS
本資料は2014年5月7日(水)日本時間午後11時にロンドンで発表されたプレスリリースの日本語訳です。英文の原文と翻訳内容に齟齬がある場合には原文が優先します。画期的な研究により、犬と人間の歯垢における重要な相違点が発見され、犬が虫歯よりも歯周病になりやすい理由が解明される。犬の口腔衛生と関係がある細菌に光を当て実施された、2つの画期的な研究の結果が5月、英国ロンドンの英国獣医歯科学会(BVDA)において発表されました。米国ボストンのフォーサイス研究所のフロイド・デューハースト(FloydDewhirst)教授と連携し、ウォルサム(WALTHAM®;)ペット栄養学センターで行われた本研究は、虫歯が人間に多く見られるにもかかわらず、犬においては稀である理由を説明するものです。同調査結果は、人間の歯科疾患についての知識を犬に変換させた現在の慣行を課題とし、獣医師とペットの飼い主との間で、適切なペットの口腔衛生に関する重要な会話の促進に役立ちます。マースペットケア(MarsPetcare)のウォルサム研究所の口腔保健研究マネージャーであり、調査結果を発表したスティーブン・ハリス(StephenHarris)博士は「歯周病は、犬の間で最も蔓延している病気の一つであり、この研究はどのように病気が発症するかを理解するための重要なステップを提示しています」と述べました。研究者らは初めて犬の歯垢中における細菌種の大半を観察することができ、ほとんどがこれまでに記録されていないことを発見しました。研究の規模により、研究者は犬の細菌を徹底的に特徴付け、人間の細菌における同様の研究と比較し、どの細菌が健康または歯肉・歯周の疾患において最も多く見られるかを決定することが可能となりました。同調査結果は、犬の口内には虫歯の原因となる細菌が生息しておらず、一般に信じられているのとは反対に、歯周病に関係する細菌は、犬と人間で同じではないことを示しています。いくつかの類似点がありますが、また多くの相違点もあります。これらの比較は、どの種類の細菌が犬、さらに場合によっては、人間の歯周病の発症に重要であるかを決定するのに役立ちます。ハリス博士は、「これらの考察は、犬の口腔ケア製品を設計、テストするには人間の研究データだけに頼るより、犬における厳格な研究を利用することの必要性を強調しています。ペットの飼い主は、定期的な獣医師による検診や基準を満たしたデンタルガムといった口腔衛生用品で犬の最適な健康維持に貢献することが重要です。獣医師は飼い主に口腔ケアの優れた取組みについて情報を提供し、犬の口腔衛生を適切に維持するために有益なペット用品の推奨を支援する重要な役割を担っています」と説明しました。(編集者注)ウォルサムは犬の歯垢中における細菌の観察について2つの研究を実施し、2014年4月2日に英国獣医歯科学会に調査結果を発表しました。詳細はこちらよりご覧くださいhttp://www.mars.com/japan/ja/press-center/press-list/news-releases.aspx?SiteId=88&Id=5635
記事詳細 http://news.jprpet.com/news/detail/00049939/