猫の歯周病に起因する細菌が初めて明らかに
2015年12月01日 パイプ名 : JP PET NEWS
---以下リリース内容猫の歯周病に起因する細菌が初めて明らかに研究により猫と人間の歯垢で見られた細菌種の違いが判明し、猫で最も多く診断される健康問題の1つに対するより効果的な治療への道が開かれます。(ブリュッセル2015年11月25日発)-歯周病は、猫に最も多くみられる疾患の1つであるにも関わらず、今まで起因する細菌についてはあまり研究されてきませんでした。ウォルサムR研究所ペット栄養学センターと、獣医歯科学の専門医、ハーバード大学と提携する研究機関のフォーサイス研究所が協力し、2つの共同研究が実施されてきました。「VeterinaryMicrobiology」(2015年2月発行)と本日付の「プロスワン(PLOSONE)」で発表された研究結果では、猫の健康と疾患に関連する最も一般的な細菌種を初めて特定し、猫の歯周病の治療に新たな光をもたらしています。研究では、最先端のDNA配列決定技術を用いて猫の歯垢に存在する267の細菌種を特定し、健康な猫と歯周病の猫の細菌叢の違いを詳述したデータベースを構築しました。マースペットケアのウォルサムR研究所に所属する口腔衛生学の研究員イアン・デイビス(IanDavis)博士は「この研究結果は、疾患の原因となる細菌を特定した食事療法を通じて、猫の口腔衛生を改善させる可能性を探る第一歩となります」と述べています。今回の研究では、猫の歯垢に存在する細菌種が、人間で見られる細菌種より犬の歯垢で観察される種に類似しているということも明らかになりました。これは、人間の口腔疾患を引き起こす細菌を対象にした治療は猫には効果が見込めず、犬に効果的な治療から学ぶ方が、可能性が高いことを意味しています。デイビス博士は次のように付け加えています。「飼い主は、猫が犬と同じように歯周病にかかりやすいこと、また、口腔衛生を保つためのケアを継続する大切さを理解する必要があります。つまり、歯磨きや歯の治療、歯の健康のためのスナック(おやつ)や食事を取り入れることが理想的です。」「プロスワン」で発表された最新研究は、http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0136986からダウンロードできます。ウォルサムR研究所のホームページ:http://jp.waltham.com/
記事詳細 http://news.jprpet.com/news/detail/00050676/