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ブログ > 動物病院 & トリミングサロン向け 〜ハッピー経営のための応援ブログ〜 > 経営 > (4)決算書を開示する経営手法(オープンブック経営)

「動物病院 &トリミングサロン向け ハッピー経営のための応援ブログ」

投稿日時 : 2025-04-03 17:42:50 (28 ヒット)


御社では、経営状況をスタッフに開示(説明)していますでしょうか?経営陣だけが経営状況を把握している会社もあれば、すべてをオープンにしている会社もあります。きちんと説明する会社は、どんな意図で開示しているのでしょうか?あまり説明しない会社は、何を懸念しているのでしょうか?その点を検証してみます。

まず、大手(上場企業)はIRといって決算書などの財務内容を公表します。投資家に投資の判断をしてもらうためには欠かせませんので、上場企業の責務です。一方、中小企業は公表する義務を負っていません。経営者の任意ですから、開示してもしなくても自由です。では、あえてスタッフに開示する中小企業の経営者は、一体何を意図しているのでしょうか。

例えば、4月の定期昇給の時期になると、世間の賃上げのニュース等を見聞きして、ベースアップを要望するのが従業員の心理です。「うちの会社も、もっと大盤振る舞いして欲しいよねー」など。あるいは、賞与の時期に、その金額が多い・少ないというのを従業員は気にします。「私はお客さんにこれだけ感謝されているし、実績も残しているのに、何で社長は評価してくれないのですか?」など。スタッフにとっては切実なジレンマかもしれません。(最低賃金を超えた分の)お給料や賞与は、会社全体の業績や個人の貢献度に応じて経営陣が決めるものです。スタッフもそれはそれで分かっていらっしゃるでしょう。しかし、会社全体のことを適時適切に知らされていない状況だったりすると、あまり望ましいものではありません。知らされていないがゆえに、例えば杞憂から疑心暗鬼に陥るのでは、誰も幸せになりません。やはり、経営陣が適時適切に経営状況を説明する方が健全です。同業他社と経営数値の比較をしながら、自社がフェアに経営していることを、決算書というエビデンスを交えて従業員に丁寧に説明することで、会社に対する理解と満足度が深まります。そのうえで、会社の事業計画を説明し、協力してもらえるように合意形成するのが、決算内容をスタッフに説明する中小企業経営者の意図です。(その方が生産性は上がります)

決算書などを公表する経営手法を、オープンブック経営といいます。そのメリットは以下の通りです。
・従業員が会社のことを理解しやすくなる。
・業界平均との対比で自社を客観視できる。
・フェアな経営をしていることが理解され、従業員のモティベーションが上がる。
・スタッフが主体的に行動するようになる。
・その先の未来への事業計画が現実味を帯びてくる。
など

逆に、そのデメリットは以下の通りです。
・経営者が搾取している場合は紛糾してしまうリスク。
・従業員の要望がエスカレートしてしまうリスク。
・お粗末な財務内容の場合は従業員が去ってしまうリスク。
など

余談ですが、自然の摂理にはいろいろ学ぶところがあります。例えばキタキツネ。長雨が降ると、鋭敏な嗅覚や聴覚が機能せず、捕食する動物に困窮します。それでも、食欲旺盛な子狐は、母狐に「何か頂戴」と食料をねだります。食料に困窮した母狐は、口を大きく開いて、捕食した動物が存在しないエビデンスを示します。そうしないと、子狐は「捕食した食料が存在するのでは?」と勘違いして行動するからです。そうして母狐は、子狐に今は我慢が必要なことを理解させます。それが自然の摂理です。

話を戻します。一般的な中小企業では、従業員には会社の経営状況がよく分かりません。業績が前年比で上がっているのか下がっているのか、人件費の割合が同業他社と比べて大きいのか小さいのか、あまり理解されていないことが多々あります。
そのような状況でも、経営者が一定以上の条件で処遇してくれるうちは、トップダウンの経営が罷り通ります。しかし、物価上昇や世間の賃上げを見聞きしたりすると、トップダウンというのは疑心暗鬼になってしまう危険性を伴います。「ひょっとして、うちの経営陣は搾取しているのではないか?」と。
疑心暗鬼を回避するには、母狐が口を大きく開いて実情を示すように、経営者はスタッフに対して会社の経営状況を適時適切に説明し、フェアに経営していることをスタッフに理解させることです。それが自然の摂理です。

フェアな経営をしている自信のある中小企業の場合、オープンブック経営は積極的に採用するべき手法だと思います。決算書の内容だけではなく、向こう5か年の事業計画も経営方針発表会などで説明し、組織を一体化していくのが王道です。

それが浸透すると、スタッフ向けの月次ミーティングなどを開催するに従って、一体化が更に進み、全体の底上げが捗ります。特筆すべきは、オープンブック経営はカリスマ的なリーダーシップが無くても実現可能ということです。

【まとめ】
・中小企業の経営状態は適時適切に従業員に開示(説明)する方がよい。
・決算書の内容をスタッフに分かりやすく説明し、理解させるメリットは大きい。
・カリスマ的なリーダーシップが無くても実現可能。


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株式会社フクノカミ Fukunokami Consulting Inc.
〜 中小企業が100年繁盛するために 〜
オフィシャルサイト https://fmcf.co.jp

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著者紹介
株式会社フクノカミ
代表取締役 金子男也

経営コンサルタント
1967年生まれ。静岡県出身。関西在住。

世界で初めて株式上場した国内最大級のコンサルティング会社にて、 動物病院やトリミングサロンなどのペット関連事業に専門特化して 20年以上勤務し、円満退社。 その後、株式会社フクノカミを創業。 動物病院やトリミングサロンなどの中小企業が 100年繁盛する仕組みづくりのサポートを展開中。 マーケティング、マネジメントから事業承継まで、 一気通貫で中小企業の経営課題に対応。

公式HP :https://fmcf.co.jp/

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