■SuperGroom in ラスベガス レポート2

ブレーメン愛犬クリエイティブ専門学校 永峰 猛史



今回の大会で私が強く感じた事は、日本で行われる競技会とは一線を画した「魅せる」というコンセプトが強く、見てる人も大いに楽しめるショーだと感じました。
私は初日のプードル部門にS・プードルのコンチネンタルクリップでエントリーしていました。
モデル犬はLAで4Dogs Grooming Academyを経営されている山田かおり先生の処から11ヶ月のS・プードルをお借りしました。彼女の名前は「オリビア」といい、人なつこく・非常に可愛い子でした。ただ、会ったその日にいきなりパピークリップからコンチネンタルにした為、彼女にはかなりのストレスをかけてしまったと思います。競技時間が2時間という事で気持ちにゆとりの無かった自分を彼女の明るく陽気な性格が和ませてくれました。最後までしっかり付き合ってくれたオリビアには本当に感謝しています。

自分自身、コンチネンタルクリップは普段からやり慣れたカットではありましたが、結果は入賞さえ出来ないという不甲斐無い結果となりました。それでも、来年出場できるチャンスを獲得出来た事は唯一の救いだったと思います。他の出場者を見ても、プードル部門はほとんどS・プードルばかりで逆にT・プードルのほうが珍しいという日本とは全く逆の環境にも驚かされました。

以前から外国のグルーマーは細かい作業は苦手だが、バランスを取ることに於いては抜群のセンスを持っているという話しは聞いた事がありましたが、正にそのとおりでした。おそらく、彼らは普段から大型犬のトリミングをする事が多く自然と全体のバランスを取る感覚が身についているのでしょう。
そう考えると、「技術は一日して成らず」、やはり普段からの練習が明暗を分けるのだと思います。これから一年間はひたすら練習、当然細やかなトリミングの練習も大切ですが、バランスの取り方、そしてそのイメージを如何に短時間で具現化できるか、が今後の自分の最大の課題となりそうです。

特にバランスやイメージの大切さを再確認したのは、2日目のモデルドッグを使ってのコンテストの時でした。生きた犬とは違い、全員が全く同じ条件で競うため、ある意味では最もイメージ力・技術力の差が出るのではないでしょうか?同じ様にプードルのラムクリップをしてもバランス良く美しいトリミングもあれば、足が長く見えたり短く見えたり頭部を下げ前のめりになっている犬もいます。これは自分の中にあるイメージが悪い、あるいはそのイメージを形にする技術がまだ足りないからでしょう。

最終3日目はクリエイティブカットという事で、派手なカラーリングに身をつつんだ犬達が様々な形に変わっていきます。最初は一体何をイメージしているんだろう?と想像もつかないのですが、仕上がりを見てビックリ!それぞれにテーマを持ったカットに出来上がっているのです。
例えば、プードルをポニーの様にカットしたり、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」をテーマに海賊風にカットしたりと、この辺りは日本人にはなかなか無い感性だなぁ、と感心するばかりでした。

今回のコンテストを通して、自分自身のハッキリした課題が見えた事・色々な人と出会えた事・そして世界のグルーミングを目の当たりに出来た事は本当に幸せな経験でした。

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