「トリミングコンテスト&イオンペットフェス2017」
2017年2月4日(土)~5日(日) pecos 幕張新都心店にて、「トリミングコンテスト&イオンペットフェス2017」が開催されました。今回は4日に開催されたメインイベントである「2017年イオンペット トリミングコンテスト」を取材しましたのでレポートします。
会場は、国内最大級の広さ2000㎡という巨大な施設「イオンモール幕張新都心のペットモール」に設けられた特設会場です。まずはペットモールからご紹介
モール丸ごとペットに特化した施設。イオンペットさんが運営するpecosのほかに、コーヒーショップ「ドトール」が運営するドッグカフェや、「スタジオアリス」が運営するペット専用の写真スタジオ「スタジオワンワンアリス」なんかもあります。
pecosの1Fはトリミングルームやペットホテルがあります。トリミングルームは歩行者から見えるようにガラス面で仕切られており、買い物に訪れた多くのお客さんの目を引いています。
同じく1Fには24時間対応の動物病院やウォーターセラピー用のプール(この日は特設会場の裏側になって見えませんでした)、イオンペットさんの保護犬保護猫の譲渡支援活動「ライフハウス」設置されています。
2Fはペットプラスさんが運営するペット販売コーナーや、フード・ペット用品がメインのフロアです。この写真を撮影した時はオープンしたばかりだったので人がまばらですが、お昼近くになるとものすごい数の人で混雑していました。
洋服やカラーなどファッション雑貨の品ぞろえも充実しています。
とくにペット用のカートの多さには目を見張りました。
美容用品コーナーは、いわゆる「量販店向け」という製品ではなくプロトリマーが好んで使用するようなナチュラル思考のブランドが多く並んでいました。
猫のいる部屋に一緒に入って、気軽に触れ合えるスペースもありました。時代は猫ですね~
アクア用品を扱うコーナーもありました。「金魚皇子」という高級金魚ブランド等が販売されています。
「イオンペットフェス2017」という事で、この日はコンテストの他にもベテラントリマーによる「お手入れ教室」や「ワークショップ」なども開催されていました。
<お手入れ教室>はイオンペットのベテラントリマーさんによる「お家でできる簡単お手入れ方法」ということで、飼い主さん向けに日頃のお手入れとして「目、耳、口」周りのお手入れ方法を解説。「洗浄液を浸したコットンをレンジでチン♪」という裏技は初耳でしたが大変理にかなっていて興味深かったです。
<ワークショップ>
この日は「手作り猫じゃらし体験」でした。5日は「手作りのキャットタワー体験」「ドッグヨガ体験」ライオンさんによる「オーラルケアセミナー」などが開催されたようです。
そうそう、「よつばと!」の人気キャラクター「ダンボー」のキュートな猫アレンジ「ニャンボー」の限定販売会なんかもありました。
さて、ここからは今回のメインイベント「トリミングコンテスト」の内容です。
イオンペットさんのトリミングコンテストは「社内の恒例イベント」として毎年実施されていたのですが、今年は初となる「一般公開」での開催となりました。
イオンペットで働くトリマーさん達のトリミング技術を披露するとともに、審査委員に一般のお客さんが含まれているなど、プロの方からお客さんまで幅広い観点で評価してもらうのが目的のイベントとなります。
このコンテストは全国のイオンペットで働いている約900名のトリマーさんから選抜された8名と中国代表1名の合計9名が技術を競います。(900名から選ばれるだけでもすごいです!)「今回の出場者はどのようにして選抜されたのか?」と、マネージャーさんに伺いました。
まさに全国のイオンペットで働くトリマーの頂点に立つ人たちですね。
ランク付けの基準については50近くある項目とグルーミング終了までの時間、カット終了までの時間を細かくチェックして、それをすべてクリアしたトリマーさんがSS(現在4名)というランクになれるそうです。出場者のプロフィールをみるとトリマー歴は6年から10年ぐらいでした。
コンテストの判定基準ですが、今回は「プードルのテディベアカットの精度」です。仕上がりの美しさはもちろんですが、イオンペットさんでは「テディベアカット」が独自に定義(モデル犬の骨格構成から導き出されたコートの長さや角度かなり厳しく決められている)されており、そのスタイルを理解し、忠実に再現できるか・・が審査のポイントになりそうです。
モデル犬は、持ち込みの場合もありますが、遠方から参加されたトリマーさんは「くじ引き」で割り当てられたモデル犬をカットすることになります。イベント当日に割り当てられたモデル犬をどのように落ち着かせ、どのように扱うか・・またはトリマーそのもの姿勢や動作という点も重要な審査項目となります。
審査方法は審査員によるポイント加算方式です。
審査はイオンペット株式会社の小玉社長やイオンモール幕張新都心の小野GM、JKC東京北テリアグループ代表の杉浦先生、それから飼い主から選ばれた審査員を含む計9名で行われました。
さて、競技スタートです。競技時間は1時間です。グルーミング作業が終わった状態からスタートします。
クリッパー使用OKなので皆一斉にボディーのクリッピングから開始、その後は足先だったり、頭部だったりバラけた印象です。
熟練された技術の持ち主ばかりですから、それはもう全員が流れるようなシザーワーク、何の迷いもなくカットされていくのがよくわかります。
トリマーの頭上にはカメラがセットされておりモニターに表示されます。カットの様子を上から視点で見ることができるのは面白いですね。
吹き抜けの会場だったので2階からも撮影してみました。
競技終盤になると観覧者も多くなってきました。
さて、あっという間の1時間経過です・・・。
競技時間を終了後は審査開始です。
杉浦先生の審査やいかに・・。
審査の結果は・・・。
斎藤まどかさん(トリマー歴9年)<PeTeMoビューティーサロン東松山店>
コンテスト終盤で、モデル犬が臀部を嫌がるシーンがありましたが、そこを上手にコントロールしていた斎藤さん。
李燕(リエン)さん(トリマー歴6年)<イオンペット城北店・中国代表>
今回、中国代表として参加されていた李燕さん。「遠く中国からの参加だったので、とても緊張した」とコメントされていましたが、堂々の技術賞でした。中国で1.2を争えるような創造性のあるトリマーを目指しているそうなので今後が楽しみですね。
小笠原 舞さん(トリマー歴8年)<イオンペットビューティーサロン熱田店>
愛知県から出場の小笠原さん。モデル犬のナイト君は、この日のために飼い主さんと一緒に名古屋から駆け付けてきてくれたそうです。「おかげで普段通りのカットができた」と小笠原さん。
佐藤 由梨 さん(トリマー歴7年)<イオンペットビューティーサロン かすや店>
今回、福岡県のかすや店から出場した佐藤さん。昨年惜しくも最優秀を取り逃したそうで、そのリベンジを誓って挑んだそうです。モデル犬は当日ご対面という難しい状況にもかかわらず見事最優秀技術賞。ちなみに佐藤さんは、トリマーランクSSだそうです。
今回、初めて一般公開されたイオンペットさんの社内コンテストですが、全国のイオンペットで働く約900名のトリマーの中から選抜された8名と中国代表の1名、合計9名のトリマーさん達のカット技術の高さは流石としか言いようがありません。犬への接し方、道具の扱い、トリミング時の立ち振る舞い方など、どれをとっても無駄がありません。現場の第一線で活躍されているトリマーさん達らしい安定感のあるトリミングだったと思います。
次回開催も一般公開を予定しているそうなので、皆さんもご覧になってみてはいかがでしょうか?
モール丸ごとペットに特化した施設。イオンペットさんが運営するpecosのほかに、コーヒーショップ「ドトール」が運営するドッグカフェや、「スタジオアリス」が運営するペット専用の写真スタジオ「スタジオワンワンアリス」なんかもあります。
pecosの1Fはトリミングルームやペットホテルがあります。トリミングルームは歩行者から見えるようにガラス面で仕切られており、買い物に訪れた多くのお客さんの目を引いています。
同じく1Fには24時間対応の動物病院やウォーターセラピー用のプール(この日は特設会場の裏側になって見えませんでした)、イオンペットさんの保護犬保護猫の譲渡支援活動「ライフハウス」設置されています。
2Fはペットプラスさんが運営するペット販売コーナーや、フード・ペット用品がメインのフロアです。この写真を撮影した時はオープンしたばかりだったので人がまばらですが、お昼近くになるとものすごい数の人で混雑していました。
洋服やカラーなどファッション雑貨の品ぞろえも充実しています。
とくにペット用のカートの多さには目を見張りました。
美容用品コーナーは、いわゆる「量販店向け」という製品ではなくプロトリマーが好んで使用するようなナチュラル思考のブランドが多く並んでいました。
猫のいる部屋に一緒に入って、気軽に触れ合えるスペースもありました。時代は猫ですね~
アクア用品を扱うコーナーもありました。「金魚皇子」という高級金魚ブランド等が販売されています。
「イオンペットフェス2017」という事で、この日はコンテストの他にもベテラントリマーによる「お手入れ教室」や「ワークショップ」なども開催されていました。
<お手入れ教室>はイオンペットのベテラントリマーさんによる「お家でできる簡単お手入れ方法」ということで、飼い主さん向けに日頃のお手入れとして「目、耳、口」周りのお手入れ方法を解説。「洗浄液を浸したコットンをレンジでチン♪」という裏技は初耳でしたが大変理にかなっていて興味深かったです。
<ワークショップ>
この日は「手作り猫じゃらし体験」でした。5日は「手作りのキャットタワー体験」「ドッグヨガ体験」ライオンさんによる「オーラルケアセミナー」などが開催されたようです。
そうそう、「よつばと!」の人気キャラクター「ダンボー」のキュートな猫アレンジ「ニャンボー」の限定販売会なんかもありました。
さて、ここからは今回のメインイベント「トリミングコンテスト」の内容です。
イオンペットさんのトリミングコンテストは「社内の恒例イベント」として毎年実施されていたのですが、今年は初となる「一般公開」での開催となりました。
イオンペットで働くトリマーさん達のトリミング技術を披露するとともに、審査委員に一般のお客さんが含まれているなど、プロの方からお客さんまで幅広い観点で評価してもらうのが目的のイベントとなります。
選抜基準
このコンテストは全国のイオンペットで働いている約900名のトリマーさんから選抜された8名と中国代表1名の合計9名が技術を競います。(900名から選ばれるだけでもすごいです!)「今回の出場者はどのようにして選抜されたのか?」と、マネージャーさんに伺いました。
イオンペットで働くトリマーには社内で統一された基準によるランク付け(5S~F)があり、今回は現時点で最高ランク「SS」をもつ4名と、A以上のランクから4名が選抜されています。
まさに全国のイオンペットで働くトリマーの頂点に立つ人たちですね。
ランク付けの基準については50近くある項目とグルーミング終了までの時間、カット終了までの時間を細かくチェックして、それをすべてクリアしたトリマーさんがSS(現在4名)というランクになれるそうです。出場者のプロフィールをみるとトリマー歴は6年から10年ぐらいでした。
コンテストの判定基準
コンテストの判定基準ですが、今回は「プードルのテディベアカットの精度」です。仕上がりの美しさはもちろんですが、イオンペットさんでは「テディベアカット」が独自に定義(モデル犬の骨格構成から導き出されたコートの長さや角度かなり厳しく決められている)されており、そのスタイルを理解し、忠実に再現できるか・・が審査のポイントになりそうです。
モデル犬は、持ち込みの場合もありますが、遠方から参加されたトリマーさんは「くじ引き」で割り当てられたモデル犬をカットすることになります。イベント当日に割り当てられたモデル犬をどのように落ち着かせ、どのように扱うか・・またはトリマーそのもの姿勢や動作という点も重要な審査項目となります。
審査方法
審査方法は審査員によるポイント加算方式です。
審査はイオンペット株式会社の小玉社長やイオンモール幕張新都心の小野GM、JKC東京北テリアグループ代表の杉浦先生、それから飼い主から選ばれた審査員を含む計9名で行われました。
さて、競技スタートです。競技時間は1時間です。グルーミング作業が終わった状態からスタートします。
クリッパー使用OKなので皆一斉にボディーのクリッピングから開始、その後は足先だったり、頭部だったりバラけた印象です。
熟練された技術の持ち主ばかりですから、それはもう全員が流れるようなシザーワーク、何の迷いもなくカットされていくのがよくわかります。
トリマーの頭上にはカメラがセットされておりモニターに表示されます。カットの様子を上から視点で見ることができるのは面白いですね。
吹き抜けの会場だったので2階からも撮影してみました。
競技終盤になると観覧者も多くなってきました。
さて、あっという間の1時間経過です・・・。
競技時間を終了後は審査開始です。
杉浦先生の審査やいかに・・。
審査の結果は・・・。
優秀技術賞
斎藤まどかさん(トリマー歴9年)<PeTeMoビューティーサロン東松山店>
コンテスト終盤で、モデル犬が臀部を嫌がるシーンがありましたが、そこを上手にコントロールしていた斎藤さん。
李燕(リエン)さん(トリマー歴6年)<イオンペット城北店・中国代表>
今回、中国代表として参加されていた李燕さん。「遠く中国からの参加だったので、とても緊張した」とコメントされていましたが、堂々の技術賞でした。中国で1.2を争えるような創造性のあるトリマーを目指しているそうなので今後が楽しみですね。
最優秀技術賞 (同点2名)
小笠原 舞さん(トリマー歴8年)<イオンペットビューティーサロン熱田店>
愛知県から出場の小笠原さん。モデル犬のナイト君は、この日のために飼い主さんと一緒に名古屋から駆け付けてきてくれたそうです。「おかげで普段通りのカットができた」と小笠原さん。
佐藤 由梨 さん(トリマー歴7年)<イオンペットビューティーサロン かすや店>
今回、福岡県のかすや店から出場した佐藤さん。昨年惜しくも最優秀を取り逃したそうで、そのリベンジを誓って挑んだそうです。モデル犬は当日ご対面という難しい状況にもかかわらず見事最優秀技術賞。ちなみに佐藤さんは、トリマーランクSSだそうです。
今回、初めて一般公開されたイオンペットさんの社内コンテストですが、全国のイオンペットで働く約900名のトリマーの中から選抜された8名と中国代表の1名、合計9名のトリマーさん達のカット技術の高さは流石としか言いようがありません。犬への接し方、道具の扱い、トリミング時の立ち振る舞い方など、どれをとっても無駄がありません。現場の第一線で活躍されているトリマーさん達らしい安定感のあるトリミングだったと思います。
次回開催も一般公開を予定しているそうなので、皆さんもご覧になってみてはいかがでしょうか?