■トリマーの進路




トリマーの進路先としては、「動物病院」「ペットショップ・ペットサロン」のパターンがほとんどだと思います。以下ではこの各職場の特徴を簡単に説明しますが、職場によってかなりのバラつきがあるので、あくまで「参考」程度にしてください。



・ペットショップ、ペットサロン

総合的なペットショップにはいろんなペットがいます。犬・猫・小動物・熱帯魚・・・・
場所によってはこれらのすべての種類に対して世話をしなければならないショップがあるでしょうし、「トリミングだけしてればいい」というショップもあるでしょう。
前者の場合、その分トリミング以外の雑用が多い場合があるかもしれません。

ペットサロンというのは、トリミング専門店といった感じです。
一番多い形態としてはペットホテルが併設されていたり、必要最低限の商品がならんでいる規模のお店がほとんどだと思います。小さくアットホームな感じですが、専門店ゆえにお客様の声がダイレクトに伝わってきます。トリミングに対する意識は高いはずです。

どちらの場合も大半は個人経営の場合が多いですが、お互いのトラブルを招かないためにも面接時にはしっかりと労働条件等を確認しましょう。
また将来独立開業を考えているならば、ペット業界の勉強になるので是非一度は職場経験をしておきたいものです。



・動物病院

最近の動物病院は「トリミングサロン一体型」が主流のようです。ですから動物病院でのトリマー需要は意外と多いです。
動物病院では「トリマー専門」での仕事と「トリマー+獣医師の補佐」という仕事の場合があります。動物看護係の資格を持っている方は多少有利に働けるかもしれません。

職場の環境ですが、動物病院だけに「悲しい場面」に立ち会わなくてはならないかもしれません。また「皮膚病」やペットサロンで断られた「老犬」や「疾患のある子」麻酔必須の「ひどい噛み癖」のある子が来ることもあり、ペットショップやサロンとはちょっと様子が異なる場合もありますが、基本的にトリミング作業に大差はありません。有給制度、昇給、保険、交通費などはきちんとしているところが多く、信用も高いでしょう。



そのほかの進路先としては、学校の指導者となったり、ブリーダーさんの専属トリマーになったり、ドックショーの世界に入るため弟子入りするなどがあげられますが
現在のペット業界は色々な方向から事業が立ち上がっています。
「ペット可マンションの専属トリマー」「ドッグランやドッグカフェの専属トリマー」など多種多様です。上記にあげた他にも、まだまだ新しい形態のサービスがトリミングと絡んでくる可能性は十分に考えられます。