■トリマーの資格の「種類と取得方法」その1
JKC公認トリマー
前ページでも述べように、トリマーには民間の資格がありますが
大別すると以下のように2パターンに分かれます。
☆犬に関係する協会や団体が発行している資格
☆学校独自が発行している資格
犬の業界には、それに関連する協会や団体がいくつかあります。
その中でもっとも有名なところはJKC(ジャパンケネルクラブ)という団体です。トリマーの資格を語る上で外せない団体と言ってもよいでしょう。
JKCとは「日本最大の"犬の団体"」です。「アジア最大」と言っても過言ではないので
この業界で"JKC"という名前を知らない人はまずいません。
主に血統書の発行や管理を行っていますが、ドッグショーやアジリティーの開催をはじめ「訓練士」「トリマー」「ハンドラー」などの技術者育成にも取り組んでいます。
JKCの発行しているトリマーの資格は「JKC公認トリマー」と呼ばれています。
このJKC公認トリマーの取得方法は「トリマー試験」「競技会入賞」又は「推薦」となっています。 資格の種類はC級・B級・A級・特別A級・教士・師範の6つのクラスに分かれており、条件をクリアすれば誰でも受験することができます
「トリマー試験」で取得(一般試験)
(学科試験と実技試験の2科目)
・ C級
(年齢18歳以上で、クラブ会員資格を2年以上有し、ブロックトリマー競技会が受験資格を与えた者)
・ B級
(C級資格を取得してから2年以上経過し、ブロックトリマー競技会が受験資格を与えた者。)
・A級
(B級資格を取得してから3年以上経過し、ブロックトリマー競技会が受験資格を与えた者。)
・特別A級
(推薦のため不可)
・教士
(年齢満30歳以上で、A級資格を取得してから5年を経過し、ブロックトリマー競技会が受験資格を与えた者。)
・師範
(推薦のため不可)
「トリミング競技会昇格」取得
トリマーの技術向上を目的としてJKCが開催する「トリミング競技会」で入賞すると「トリマー試験」を受けなくても昇格することができます。実技試験のみ。(4)を除く
(1)無資格者で、ブロック競技会に入賞した者は、C級に昇格する
(2)C級有資格者で、ブロック競技会に入賞したものは、B級に昇格する
(3)B級有資格者で、ブロック競技会並びに本部競技大会に入賞したものは、A級に昇格する
(4)A級有資格者で、ブロック競技会並びに本部競技大会において優秀技術賞以上の者は
年齢満30歳以上を超え、かつ、実務経験1年以上を経過した後に、教師の筆記試験を受験し、合格した者は教士に昇格する
※ブロック競技会=北海道、東北、北関東、千葉、埼玉、東京、神奈川、北陸甲信越、中部、近畿、大阪、中国、四国、九州などにブロック分けされ、その各会場で行われる。
※本部競技会=各ブロック予選で入賞した者だけが出場できる。
「JKCトリマー養成機関」で取得
JKC公認トリマーの取得者の割合がもっとも多い方法です。
「JKC養成機関」とはJKCが定める条件(生徒人数・授業時間・教本etc.)を満たした専門学校かつ認定を受けた学校のことを指します。
「JKCトリマー養成機関」については「トリマーの学校について」で詳しく説明します。
おおよその説明をしましたが、その他詳しいことは以下に問い合わせてみてください。
社団法人 ジャパンケネルクラブ
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