どうもペットビジネスコンサルタントのNEOですよ☆
今日は、トリミングサロン経営者やペットホテルをされている経営者にリスクに対するお話をしようかと思います。
皆さん、新規来店者にカルテの記入をお願いしているところは多いと思いますが、
そこで書かれたお客様の住所や名前等を「身分証提示協力」にて、しっかり確認とっていますかね?
最近は個人情報がうるさいですから、お客様の意識の中で、身分証の提示協力は
お客様の気分を害する気がして、そこまでしっかりやっていないというサロンも多いですよね。
でも、NEOのところではそこまでしっかりやっています。
昔こんなことがありました。
初来店のときはトリミングを利用。
2回目はホテルで来店。
3回目もホテルで来店したお客様がいました。
ブリーダーさんから売れ残った仔犬を安く譲ってもらったというお客様です。
3回目のホテルは3日間だったのですが、その日になっても連絡がとれずお迎えもきません。
次の日も連絡がとれずお迎えにきませんでした。
海外旅行に行かれるお客様も多いので、お迎えの日にちをスタッフが聞き間違えたんだと思い、来週なのかなっということでそのときは気にもとめていなかったのですが、
翌週になってもまったく連絡も取れないし、迎えにもきませんでした。
預かったフードは3日間分だけで、そのあとはお店のフードをあげていたので、料金もさすがに高額になっていますし、
「あれ??なんかおかしい。。。」
住所を調べたところ、でたらめの住所で。。。
犬好きには悪い人はいない!これがNEOの考えでしたし、
まさか自分の家の子を迎えにこないなんてことないですよね!?
こちらも、ペットホテルの子にはコストがかかっても良質なフードを提供していたので、
どんどんコストはかさみますし、お店でずっと飼うということもできませんし、
かといってお客様の大切な愛犬を、了承もなく里親としてもらい手を捜すこともできません。
もちろん休みの日も出勤してお散歩や排泄物の処理など、お預かりしていれば労力がそこには発生していますが、それをお客様に請求することもできないですし、、、
現にこういうことがあるんですね。
まさか!?と思いましたけど。
まず、仔犬を家族で迎えいれるなら、経済的にも飼育環境も、仔犬の売主がしっかり確認をとってから、安心できるお客様へ販売するというのができていないからこういうことが起こるんです。
僕達売主が、自分らの利益ばかりを考えて、「物」として扱っている業者がまだまだいるという証拠ですよね。
それに家族に迎えいれる側も、「生き物」ですから、可愛いだけで飼うのではなく、
毎年かかってくる予防接種代やフード代、トリミング代など、それだけペットと暮らすにはお金がかかることをもっと認識し、経済面から生活できるのかをよく検討しないといけませんよね。
捨て犬の数は、序所に減ってきていますが、それでも平成25年度、犬だけでも6万頭が保健所に引き渡されているんです。
トリミングサロン経営者は、この数を軽視せず、やはりリスク対策は必要だと思います。
ほとんどトリミングの場合は、お迎えのお電話をしますから、番号がウソというは少ないと思いますが、
初めての利用者は、カルテ記入の際に、
混合ワクチン接種日の確認できる書類、
狂犬病注射証明書にて記入してもらったものを確認するほか、
狂犬病に関しては、狂犬病申請時に発行されるプレートに記載されている番号記入欄を設けて、首輪につけてもらうことが義務だということをアナウンスし、知らない人に周知させる責任があると思います。
また、
ペットホテル預かりの際の対策としては、身分証提示による飼い主様の住所等確認をするだけでも、そのまま放置することへの抑制にもつながりますよね。
最後に、もしも本当に飼えないのなら、サロン側で里親を探す協力をしますとか相談に乗りますと告知し、
山や川など人目につかないところへの飼育犬の放置を抑制していかなければいけませんよね。
世の中には色んな人がいますから、トリミングに出す人の中でも、飼い主の勝手な都合だけで非常識な行動を当たり前のようにとる人がいますから、
犬に関わる仕事をしている以上、やっぱり飼い主様に正しい知識を提供し、捨てるという選択をしない環境を作っていくのが僕達の仕事だと思います。
別に偽善者とかじゃないですよ(笑)
ただ、社会人なら、自分がした行動に責任を持つのが普通ですけど、それができない人もいますし、
仔犬の販売をしている業者やブリーダーが利益に走っているところがある以上、
仔犬を家族に迎えるという正しい知識を持たずに飼う人も多いですから、
トリミングサロン経営者が、正しい知識を飼い主様に提供していかなければいけないですよね。
中には、狂犬病注射とか混合ワクチン接種って仔犬のときに打てばいいのではないんですか??って人もいるくらいですからね(笑)
これからペットサロン、トリミングサロン開業予定の方は、やっぱり個人情報を厳密に提示させるというのは敷居が高い気がしますが、
全部のトリミングサロンがそれを当たり前にやっていれば、飼育放棄も減ると思いますし、
自分のサロンのリスク管理としても、ここはしっかり説明して身分証の提示協力をお願いしたほうがいいと思いますよ☆
最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。
- 安さを売りにするトリミングサロンは誰も幸せにならない理由 (2015-09-23)
- 最近の若い奴は「続かない」「使えない」と思っている経営者へ (2015-09-17)
- トリミングサロンで成功する経営者と失敗する経営者の違い。 (2015-04-19)
- 経営者が勘違いしている「好意」と「妥協」との違い (2015-04-14)
- サロン開業で失敗する経営者の間違った考え方 (2015-04-11)
- ペットサロン経営者は知らないといけないリスク管理と対策 (2015-04-08)
- ペットホテル利用者に身分証の提示をお願いしないと怖いこと。 (2015-04-02)
- なぜトリマーの給料は安いのか?経営者と従業員の考えの違い (2015-03-27)
- 資格をとってもトリマーになる必要はない! (2015-03-23)
- 経営者が従業員に絶対言ってはいけない言葉! (2015-03-15)