トリミングサロンにまずは来てもらうために、経営者の皆さんは色んな方法をされているでしょう!
その中で「カットモデル犬募集!!」というのがあります。
トリミングスクールの生徒の練習台のように、トリミングサロンでカットモデル犬として募集し、
1回目はカットモデル料金として、通常価格の○○%割引など安価にし、
そこで良さをわかってもらって、2回目からは通常価格でお客様になってもらおうという方法です。
ただこれはトリミングサロンではやってはいけません。
理由は「お客様の満足ポイントとサロンの目的が一致しないため意味がない」からです!!
カットモデル犬として予約を入れてくるお客様の目的は大きく分けて2つに分かれます。
1、「カットモデル犬でもいいから安くなるならトリマーの技術は関係ない人」
2、「愛犬を溺愛し、本当のモデル犬にしたいという思いの人」
1、の安ければ技術が関係ない人がお店を決める時に一番重視するのが「料金」です。
あなたのトリミングサロンのカット技術や接客がどんなに良いものでも、
通常料金では利用しません。
1、の場合、カットモデル犬に参加してきた理由はただ「料金が安かったから」です。
たとえば、サロンの企業努力で、利益度外視の半額で集客したとしても、
1、のお客様は、
「色んなお店を比べてより安いところを発見し、通常の半額でサービスを受けられたというお得感」
が満足度の絶頂に来てしまうため、
サービスをうけた時点ですでにその人の目的は満たされてしまいます。
「すごいカットよかった!また絶対きますね!」と言って帰ったとしても・・・
そのお客様は、またどこよりも安くサービスを受けられるトリミングサロンを探すことに労力を使い
安くサービスを受けることに喜びを感じますので、あなたのお店が同じくらいどこよりも安くしなければ
戻っては来ません。
また、料金の安さでいく方が周囲の人に伝える時、
「○○のお店でこんな安くサービスを受けれた!」ということは伝えても
料金が安い!ということが中心となり、あなたお店の魅力は伝えません。
つまり、紹介来店はまずないですね。
また、安くする割合がでかければでかいほど、
他から圧倒的に抜きん出た技術やサービスがない限り、その割引に比例して満足感も低くなります。
もしあなたが、安くするという方法で集客したいのであれば、
お客様は支払った対価と同じだけの満足感しか感じない!!
ということだけは忘れないでください。
たとえば、あなたが高級料理店で1食○○万円も支払っておいしかったら、
やっぱり高いだけあるわ!と満足度も高くなりますよね?
それと同じです。
次に、2、の「愛犬を溺愛し、本当のモデル犬にしたいという思いの人」の目的は、
自分の愛犬が目立ち、特別な扱いを受けることに喜びを感じます。
ただカットモデル犬の練習台としてではない!ということです。
たとえば、あなたのお店の看板モデル犬として、ホームページのトップバナーなどで使われたり、
犬服通販サイトの服を着用した本当のモデル犬として色んなところに露出することに喜びを感じます。
あなたのお店の「カットモデル犬募集」をみて、2、の人は上記のようなモデル犬をイメージし参加します。
そこで来店して説明を受けてから、はじめて自分の思っていたものと違うことを知ります。
その人の中で良いイメージが膨らみ、期待してたのと違ったというそのギャップは
逆に不満足を与えてしまい、二度とあなたのお店に来ないだけでなく、
周囲の人にもだまされた!という悪い評判しか伝えません。
あなた側の目的は、
「安くすることで集客の敷居を下げて大勢を集め、その中で良さをわかってもらってお客様にしたい」
「お店を利用した良さを周囲に広めてくれるのでは」
こういった期待がありますが、
これは、机上論に過ぎず、実際のトリミングサロンの現場では違います。
実際上記の理由から、あなたの企業努力で安くやっても
お客様の満足ポイントや目的とあなたの目的や期待がヅレているため逆にマイナス効果に働いてしまいます。
これがやってはいけない理由です。
これを知らないで続けていると、利益を減らし資金繰りがショートしてしまうだけでなく、
大事な見込み客を自ら減らすことになりますので注意してくださいね!
最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。
- ペットサロン業界も成功店と倒産店の差が加速する!? (2015-05-18)
- ペットサロン当日キャンセルを減らし確実に売上を上げる方法 (2015-04-09)
- ペットサロン新規客を増やすには間違ったチラシ投函戦略 (2015-03-26)
- トリミング料金が日本一激安なお店の安さを実現するために (2015-03-14)
- 系列店でもガラガラと、人で混みあっているにはワケがある! (2015-03-02)
- お客様のリピート率を上げるにはお客様との○○が重要! (2015-02-26)
- FC展開の大手ペットショップに小さなお店が勝つ方法 (2015-02-22)
- サロン顧客リピート率を上げる一番効果的なタイミング周期 (2015-02-21)
- 予約がいっぱいで忙しい時こそ忘れてはいけないこと「印象」 (2015-02-19)
- リピート率が低いサロンは、15秒の○○を忘れている! (2015-02-09)