FC展開をしている大手ペットショップの中には、サービスの一環としてトリミングサロンも併設されています。
小さなトリミングサロンの売上の多くが、トリミングに来たお客様のカット代金となりますが、
大手ペットショップは、生体販売(仔犬販売)を大枠を締めており、それに付随する物販、保険代理業務がきて、1?2割程度がトリミングでの売上となっていますから、
集客力、収益力も圧倒的に大きい大手ペットショップには、小さな個人トリミングサロンは勝てないと思う方もいると思います。
でも実際は、小さな個人トリミングサロンのほうが、圧倒的に勝る場合もあります。
孫子の兵法でいうと「10をもって1を攻める」と言葉があるように、
兵力の多少にかかわらず、勝敗は「集中と分散」で決まるということ!
これをトリミングサロンに当てはめてみると、
規模が小さいサロンであれば、1点に集中することで、
全体の規模が大きくても分散している大手にもその一点では勝るということですね。
孫子は、大手サロンのように「量」を重要視するのではなくて、小さなサロンは「質」に重点を置くことで大手サロンに勝るということ。
たとえば、大手ペットショップは、全体での売上は小さなサロンよりもはるかに大きいですが、
物販接客や生体販売接客、トリミング接客等、どうしても従業員が分散してしまいます。
集客力があるということは、さらにその中でも接客にあたり個々のお客様にかける時間や
お店が求める理念に対する従業員の思いは分散してしまいますよね。
ようするに、規模が大きくなるにつれて従業員の数も増えますが、
その分、同じお店の中で違う作業をしているスタッフが増えてしまい、経営者の「こういうお店にしよう!」という熱い思いが、従業員に浸透させて同じベクトルに向かせるのが難しくなるということです。
それを正すために、マニュアルや企業理念、ルールを作っていますが、それでも実際に大手ペットショップに行ったときに、この従業員アルバイトなのかな?やる気ないな?っという人が目についてしまうのこういう理由からですよね。
それに比べて小さなサロンは、個々のお客様により深い人間関係を作れたり、規模が小さければ分地域に根ざした密着経営ができるというメリットがあります。
たとえば、トリミングサロンですから、トリミングっという一点に集中すれば、スタッフ全員やる作業内容も同じですし、少人数な分、同じベクトルに向かわせて、経営者が求める理念を浸透させやすくなりますよね。
今は大手にまで上り詰めたある飲食店も、初めは小さなお店からスタートしたのですが、
店舗を作る前から、そのエリアを任された店長は、開業前から実際に住みこみ、毎朝ゴミ掃除をしたりしながら、その地域の人とコミュニケーションを通じて肌で感じ、その上で、その地域ごとの特色にあった飲食店を作って成功しました。
最近ではチェーン展開している美容室の中でも、同じ企業内でも、その地域ごとの特色にあわせて料金設定やサービス内容を変えて提供しているところも増えていますが、大手企業で料金やサービス内容を変えると、その分管理が大変になるので、すごいことですよね。
たとえば、コンビ二ってどこにいっても商品の料金は一律ですよね?
本部からすれば、多店舗展開のすべてを統一することで、販促活動などを効率的に行うことができるため、通常だとすべてを一律にしますが、もうそういった時代は飽和状態のサービス業界では存続していけないってことですよね。
小さなサロンでも、収益を出すために、大手企業の真似をして、通販をやってみたり、トリミング以外の色んなことに手をだしがちですが、
小さなサロンが勝ち残っていくために共通する大事なことは、孫子の言っている「一点集中型」で「従業員のベクトルが同じ一点に向いていて」「質の高いサービス」を提供しているサロンですね。
色んなトリミングサロンを見てきて、都心部に比べて集客力の劣る地方部でも、安定的に売上を出しているトリミングサロンは、ほぼ上記3点が共通していますね。
これってどの業界でも同じで、地方部の地域密着で確固たる地位を気付いているところでは、チェーン展開をしている大手でもなかなか参入しずらいというのも同じ理由からですよね。
チェーン展開している規模の大きさに安心感を感じる人もいれば、1対1でやっている個人店のように気軽に密接な関係になるサロンが良いという人もいます。
あなたの規模で「一点集中」させる方法がないかもう一度サービス内容や従業員教育を見返してみるといいかと思います☆
「トリミングサロン」っというくくりでも、店舗型のトリミングサロンもあれば、出張トリミング、カートリミングなど色んな方法があります。
あなたのサロンは何で一点集中を極めていきますか?
最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。
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