トリマーとは何か



簡単に言ってしまうと「ペットの美容師」となります。
ペットの中でも「犬」の占める割合が非常に高いので「犬の美容師」と言っても過言ではありません。

「犬の美容師」と言ってもトリマーの仕事は、「犬の頭の毛」をシャンプー・カットするだけではなく
基本的に「犬の全身」をシャンプー・カットし、耳掃除、爪切り、ブラッシングと言った作業を担います。
(これらの作業を称して、「グルーミング」と呼びますが日本では「トリミング」と呼ぶのが一般的です)
また、このトリミング作業を通してその犬の健康状態を観察し、病気や寄生虫などの早期発見を行う役割もあります。

職場においての雑用はもちろんですが、トリマーの仕事とは別に専門的な仕事を担当する場合もあります。
ペットショップでは仔犬の世話や商品管理・販売業務、動物病院では受付や診察・手術の助手などです。
職場によっては「温泉浴」「アロママッサージ」「泥パック」といったエステティシャン的な作業を担う傾向も増えるなど「トリミングサービスの多様化」が進んでいます。

「トリマーは犬を相手にする仕事」という印象がありますが、本当は飼い主さんとのコミュニケーションがとても重要な仕事です。
飼い主さんに、ワンちゃんの皮膚の状態や病気の有無などをお伝えしたり、家庭環境のでしつけ・トレーニングと言った相談に乗ってあげる
アドバイザー的な知識やスキルも必要となってきますから、犬の育て方やしつけはもちろん、簡単な獣医学・犬の行動学・手入れ方法・犬のスタンダード(犬種の理想姿)の把握・犬の栄養学・接客方法などなど・・
勉強しなければいけないことは山ほどあります。

またトリマーに必要なのは技術や知識だけではありません!体重が40キロ?50キロといった大型犬種を扱うときもありますし、一日中ほとんど立ち仕事です。
また、すべての犬たちがおとなしくカットさせてくれるわけではありませんから、「カット中に暴れる子や咬みつく子」もいます。
以上のことをみても「体力」「忍耐力」あるいは「集中力」「精神力」といった非常にタフな人間性を求められる仕事であることは間違いありません