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経営者の心構え : なぜトリマーの給料は安いのか?経営者と従業員の考えの違い
投稿者 : staff 投稿日時: 2015-03-27 (5676 ヒット)

なぜトリマーという職業は、過労の割りに給料が低いのか。





質問いただいたんですけど、

NEOは、トリマーという職業が労力に見合ったもっと稼げて魅力的な業界にしていきたい!っと思っているので、他の読者にも伝えたいと思い今日はそのことについて書きたいと思います。





金銭面というのは、雇われている立場から見た考え方と、

経営者の立場からの考え方との間で、一番誤解を生みやすい部分ですから、

経営者のNEOの意見を書きますね。





「地域柄かサロンの料金は高いと思います(ロングチワワ4000円くらいサイズオーバーは追加料金も)しかし従業員の給料は時給800円程度、最高900円が相場で辞める人が絶えません。何故この業界はトリマーを軽視する風習がなくならないのだと思いますか。」









従業員1人で出せる売上の限界が低いというのが
一番の原因だと思っています。






お店を運営していくためには、色んな経費がかかりますから、

お店を発展させて存続維持していくために、

人件費1人のマックスは売上の3割と考えています。






たとえば、トリマー1人で、仕上げまでカットを全部担当し、

自分で一日に貢献した売上金額が1万なら、

給料還元のマックスは3千円、10万なら3万ですかね。





アルバイトの場合は、その金額を労働時間で割ったのが
時給のマックスになります。





NEOのサロンでは、誤解なく皆が高いモチベーションで仕事ができるように、

売上や経費、純利益、スタッフごとの売上た金額など

すべてを一ヶ月の締めのミーティングの時に従業員に伝えていて、

自分が生み出した売上の3割を人件費の最低ラインにしています。





でも、通常の業務の中では、

全員が朝から晩までカットをずっとしているわけではなく、

受付や接客をして、カットのできないスタッフもいますし、





頭数が多いときは、作業効率を上げるために、

経験の浅いスタッフがシャンプーまでを担当したりもしますよね。






その全員の従業員の給料を売上で補填しなければいけませんから、

人件費の還元はさらに下がるということになります。





また、人の美容室のように、カット時間を短縮できる業種であれば

たとえば1000円カットのように、

無駄なものを全部省くことで10分で仕上げまでができ、

1000円でも利益がだせるならいいのですが、





シャンプーから乾かして全身カットまでする僕たちの業界は、

トイプードルのようにどうしてもカットに時間がかかってしまう

犬種もいますので、


従業員1人でだせる一日の売上というのは、限界がありますよね。






そこもこの業界の給料が低い理由だと思います。






また美容室のように、

パーマやカラーの複合サービスで

1人から3万や5万とれるくらい客単価を上げる方法を、今の経営者がもっと考えていかなければいけないと思っていますが、





どうしても、お客様のイメージの中で、ペットにかけるトリミング料金というのは、

基準がありますし、

個人経営者のサロンが安価に料金設定をしていますから

余計にトリミング業界の客単価が低くなってしまう要因ですよね。




業界全体のサロンが高く設定すれば、それが普通の感覚になるかもしれませんが、


たとえば地方部で、チワワのカット3000円のサロンが多い中で、

あるサロンが3万で料金設定していたら、それは高い!っと思うのが普通ですよね!





業界を魅力的な職業にして、雇われトリマーの給料を上げていくために、全部のサロンが料金を高く設定するのが一番ですけど、価格は自由に設定できますから、それも難しい話ですしね。






また、料金が高かったとしても、たとえば都心部のように家賃が高いとか、

その分経費がかかっていたら

純利益は低くなってしまいますよね。






売上からすべての経費を差し引き、残った純利益が従業員に給料還元できる部分ですから、



サロン経営者は一頭あたりの純利益を高めていかなければいけないと思っていますが





この業界は1頭からの純利益が低いのが大きな理由ですよね。






たとえば、不動産業界のように、

1件契約をとれば何百万も純利益がだせるのであれば、

給料に還元できる余裕も高くなりますが、





トリミングの場合だと一頭仕上げて出せる純利益は、

いいとこ数千円程度ですし、時間もかかりますからね。







経費というのは、




水道光熱費、通信料、シャンプー等の消耗品代以外にも

1件の新規客を獲得するためにかけた広告費や、

顧客囲い混みのために行う販促費、

ホームページの維持費、

顧客管理やスケジュール管理のシステム料、

家賃、





それに、お店を拡大するための設備投資や修繕費、

万が一ケガなどが起きた場合の治療費など、

売上から貯蓄として残しておかないといけない部分もあります。





経営者からすれば、働いてくれる従業員を路頭に迷わせないためにも、

お店を存続させる責任があります。




そのためにも、色んな状況の危険リスクに対応するため、

資金を残して、貯蓄をしていかないと不安だという思いと、






トリマーの職業をもっと良い業界にするために、

給料を上げていきたいという思いとどちらももっていて、





その板ばさみの中で悩んでいる経営者も多いです。






もちろん経営者によっては、自分の私利私欲を最優先にして、

従業員を安価にこき使って、自分の給料ばかりをとる

なんて経営者もいるかもしれませんが(笑)






今のトリミング業界のサロン経営者は、

従業員に給料還元して、トリマーという職業がもっと稼げて魅力的な職業にするために、




「安くしなければお客様が来てくれない」っというプレッシャーに負けて純利益の低い経営をせず、





従業員のためにも、純利益を高くする方法を考えて、従業員に還元していけるようにお店を引っ張っていかなければいけないとNEOは考えています。







それに、誤解が生まれないよう、従業員にすべての状況を伝え、

全員が高いモチベーションで売上を上げていける環境を作っていかなければいけないと思っています。






従業員からは、自分が一ヶ月に貢献した売上の3割より、明らかに給料が少ないなら、もっと経営者に何に経費がかかっているのか、利益がどのくらいなのかを見せてくれないか聞き、





純利益を上げるために、無駄な経費部分の改善提案や、自分が考えたサービスなど、どんどん自分のアイデアや意見を経営者に言っていいと思います。






NEOのサロンでは上のようにしているんですけど、


従業員が考えたアイデアもどんどん取り入れていくからこそ良いサロンが作れると思っていますし、



皆でお店を盛り上げているという感覚を皆が持っていると、

経営者と同じような高いモチベーションで仕事をしてくれますし、

本当に良いお店になると思うんですよね?





せっかくトリマーの資格をとり、トリマーという職業についたのに、


不満が生まれて、トリマーという職業に幻滅し、離れていくのはやっぱり寂しいことですよね。



NEOはトリマーになってよかった!とか、

トリマーに将来なりたい!って思える業界を皆で作っていきたいと思っています。


最後まで記事を読んでくれてありがとうございます。

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